「劇場版タイガー&バニー:ライジング」
配給:松竹/ティ・ジョイ
制作:サンライズ
原作:サンライズ
脚本:西田征史
監督:米たにヨシトモ
2014年2月8日封切り
今月末には待望の「キックアス2」も封切られると云うので、
タイガー&バニー劇場版第二作目を観て来ました。
制作サンライズ、監督は米たにヨシトモさん。
あれ?さとうけいいちさんじゃないんだ。
物語はTVシリーズの後日譚で完全新作。
二部リーグヒーローとして復活したタイガー&バーナビーだったが、
NEXT能力が減衰している虎徹と違ってバーナビーは一部リーグヒーローとして
十分やっていける現役ヒーロー。自分と居ることがバーナビーの将来を
閉ざしているのではないかと思い悩む虎徹。そこへマーベリックの後がまとして
アポロンメディアのCEOに就任したシュナイダーから一部リーグ復帰の打診が来る…。
これはネタバレと云っていいのかどうか、
まず今回の物語はウロボロスの話ではない。
またルナティックと虎徹の因縁は解決しない。
さらにシュテルンビルト建設に関して今まで
触れられなかった昔ばなしが挿入されている。
以上の点で減点にならないのであれば、本作は十二分に楽しめる娯楽映画である。
特に虎徹とバーナビーのこころの移り変わりが丁寧に描かれているし、
他のヒーロー達の描写も盛りだくさんだし、本編の縦糸スーパーヴィランの背景も
唐突とは云え、きっちりしている。
タイトルの元ネタになった「バットマン・ライジング」を観てないから
比べ様はないけれど、T&Bのファンには嬉しい映画になったんじゃないかな。
TVシリーズ同様に本作でも虎徹を通して、ヒーローとは何かが語られる。
特別な能力なんか無くったって、その心根がすでにヒーローなんだよ。
そこはキックアスとも通底していると思う。
それだけに真っ向対立するルナティックとの正面対決が観たいんですな。
三作目があるかどうかわかりませんが、期待したい所です。