記事タイトル:「宇宙のステルヴィア」と「ストラトスフォー」について |
ああ、こんなお話が造りたかったな。
二十年ほど前から地球の諸問題を解決するには、どんなに無茶でも宇宙に
拡大していくしかない、と考えておりましたので、第一次世界大戦と映画が
女性にズボンを履かせたように、市民が当たり前の様に宇宙へ移民する日が来る
のを願っております。
その結果、人間が人間でなくなろうとも、新たな人種差別が生まれようともです。
表記のふたつのアニメはそういう意味で、私の心の琴線にふれます。
「ステルヴィア」では超新星爆発の余波を受けて、壊滅的打撃を受けた世界が
もはや漆黒でなくなった(ガスのせいで)宇宙へむけて橋頭堡を築くありさまが、
「ストラトスフォー」では稀に見る巨大流星群に襲われた地球が衝突する流星を
寸前で破砕するためコメットブラスターを結成、人類の英雄たるそのパイロットを
目指す少年少女の明日を描いています。
「無限のリヴァイアス」が同じような世界観を描きながら(太陽黒点の異常活動に
よって太陽系内での人類の生存が脅かされる)密室劇に終始したため、せっかくの
舞台装置がなんら機能しなかったように思えたので、このふたつには宇宙を目指す
人類の悪戦苦闘ぶりを期待したく思います。
「あと数キロメートルで宇宙だ」X計画のために紺碧の空へ散っていった、多くの
ライトスタッフの馬鹿のような前進志向こそ、人類が明日を越えるエネルギーなのだ
と信じておりたいからです。
[2003年4月7日 10時59分43秒]