記事タイトル:カレイドスターとは誰のこと 


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お名前: ななかん
「カレイド・スター」が第二シーズンに入った。

おそらく予定外のことと思われる。
今まで語られもしなかった新人物が重要な位置に二人も現れている。

推理小説では論理の組み立てに必要な事実を、読者に伏せるのは非常に
アンフェアな作劇である、と厳しく批難されるようだが、手塚さんは
よくこれをやってた。
きわめて重要な人物や事象が、物語の後半に突如出現するのだ。

もちろん考えてやっている訳ではない。悪くいえばいきあたりばったりなのだが、
それが物語のベクトルを異様に昇華させることが多かった。天才の本領なのか。

実際に起こってしまった事実を演繹するのがもっぱらな推理小説とは
そもそも原理原則があわないけれど、カレイドステージのカレイドスターとは
いったいどんな人のことなのか、という点を見失わなければなんとかなる。
そう、スタッフは思ったのだろう。

だが、そらは名前すらない幻の大技をクリアしてしまった。
そのそらが目標にすべき人物は当然これを軽くクリアできる人間か、
別の優れた側面を観客に提示せねばならない。
でなければ、そら自身が羨望と嫉妬の対象にならねばおかしい。

主人公を変えることも出来ず、スタッフに迷いがあるように思える。
「カレイドスター」の何が人気を呼んでいるのか。
私的にはフリーダムライツに鍵を求めたいが、狙いは「巨人の星」なのか。

いささか残念だ。スタッフの力技を期待したい。

[2003年11月2日 22時32分45秒]

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