記事タイトル:「無人惑星サヴァイヴ」を観了する。 |
なんたる堂々、王道を進んでゆらぎがなかった。
スタッフにアッパレを差し上げたい。
原作では確か、海賊があらわれるところでクライマックスだったと
記憶しているので、島を脱出したあとの下りは完全にオリジナルだと
思われるのだけれど、なんの不整合もなく全てのキャラクターが
その存在を全うしていた。
「無限のリヴァイアス」が大風呂敷をひろげたあげく政治劇によって
終結したのとは逆に、前半の遭難からただひたすら生き残ることを
中心に、人類のあるべき姿にまで到達した構成の妙には感服した。
物を語るとはかくありたいものである。
宣伝もなく、地味な画面だったが、
物語的には「ふしぎの海のナディア」より立派だった。
もっと評価されて良いと思う。
[2005年10月19日 19時58分12秒]