記事タイトル:拡散するゼーガペイン。 


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お名前: ななかん
「ゼーガペイン」DVD1巻
「ゼーガペイン」DVD1巻
あまり面白い、とも話題性があるようにも思えないのですが、
このシリーズにはアニメ史上類の無い展開が続いています。

この作品では主人公以下、登場人物はすでに物故している。
つまり生きた、生物としての人間は絶滅した状態で話が始まったのです。

ちょっとまだハッキリした背景の説明がありませんが、人類は
量子化された状態でデジタル的に保管されている。
そのサーバーから実体である敵に抵抗している。

漫画や小説ではたまに見かける構成ですが、テレビなどという公器で
流されるフィクションとしては初めてなのではないでしょうか。
結末が楽しみではありますが、いかんせん魅力に欠ける。

もったいない。

[2006年5月31日 13時28分59秒]

お名前: ななかん
前々からこの人の情報はロストするのではないか、と思っていた
女セレブラントのアークが消失した。
量子的存在でしかない我々が果たして生きていると云えるかな、
などと形而上学的な問いかけがなされたが、答えはもちろん「生きている」である。
もっとも第一話で主人公のキョウ・ソゴルも消失したっぽい展開なので、
このエピソードはそれへの伏線なのだろうとは思う。
敵と目されているガルズオルムもどうやら量子サーバーを持っているらしく、しかも
あちらは量子データのコピーも肉体の再生も思うがままらしい。
セレブラントが自立的に覚醒したのではない、ということからしてどうもこの世界には
まだ裏が隠されているようだ。
おそらくガルズオルムは敵ではないのだろう。

流れ的にはメガゾーン23がマトリックスを経て、ようやくSFになったという感じだらうか。
認識される現実が二つ以上あって、どちらかが真実ならば片一方は虚構なのだ、と
作品冒頭で語らせているが、全てが虚構である場合、同様に全てが真実であるとも云える訳で、
その辺はメガゾーンなどよりは遥かに進化している。

上遠野さんの可能性観察室みたいなもんか。

[2006年6月18日 19時30分48秒]

お名前: ななかん
面白くないとか書いておきながら、毎週楽しみにしている。
先々週はセレブラントを自覚してしまったヒロインのカミナギが、
初戦で華々しい戦果をあげるも、ガルズオルムが繰り出した新型
アンチゼーガペインに瞬殺されてしまい、データロスト。
データ上の虚構でしかないと解っている千葉県舞浜市で、守って
やりたいと思い込んだ矢先のソゴルは、死体を見た訳でもない、
データがロストしただけの「身近な人の死」が受け入れられない。

今回は量子サーバーのよってきたるところが説明され、ガルズオルムが
一企業の私兵かもしらん、との観測がもたらされたが、量子サーバーを
開発したのも問題のコングロマリットなので、製作主が商品のサーバーを
壊しまくってなんら躊躇しない事の説明がつかない。

さてヒロインの行方は先週の回で早々に解決しそう。もう一人のいわくありげお姉さんヒロインの
ミサキシズノが、アンチゼーガの攻撃に不審を抱き、徹底調査したところ、実はゼーガアルティールの
メモリーに圧縮されているカミナギを発見し、どうやら消失は免れたらしい。
そうなると次はその目的か、とも思いたいところだけれど、物語は主人公ソゴルの主観が
主体に進むので、素直には謎に迫らない。出し惜しみしおって。

面白そうなネタなんだけど、つまらなそうに見えるのはキャラデザインが立ってないからか、
ロボットらしからぬゼーガペインのホロニックローダーのせいなのか。

確かにガーランドやヴァルキリーのようなメカニックの魅力はあまり感じられない。

でも地面から生えてくると主張する、エウレカセブンのLFOよりは機械機械してる。

[2006年7月10日 10時39分59秒]

お名前: ななかん
カミナギのデータロストで、なんか一躍ネットでの話題に上る様に。
確かに常に普通であることが演出され、舌足らずな声の演技とあいまって
視聴者の感情を無闇に移入しまくってたカミナギリョーコがセレブラント
としての覚悟を決めた途端、ロストでは例え天が許してもオタクは許さんわな。

「アルジェント・ソーマ」との類似を指摘する声もありましたが、似てるかなぁ?
あれは前半の散漫なエピソードがきっちり後半で回収されていくので、シリーズ物の
醍醐味を味わえた。特に後半のフランクと意思疎通がはたらくようになってからの
怒濤の展開は素晴らしい。そしてなにより最終回のラストシーンである。
これも全然話題にはならなかったが、傑作だった。

ゼーガペインも同じサンライズではあるが、スタッフはまったく違う。
私的にはあまりよろしくなかった「星方武侠アウトロースター」の伊東岳彦
さんが原作なのだ。構成の関島 眞頼さんなどは「テッカマンブレード」の人
だし、監督の下田正美さんに至っては「セイバーマリオネットJ」であったりして
期待する要素などさっぱりないのだが、

やっぱり面白いのかな。

[2006年7月12日 16時5分32秒]

お名前: ななかん
舞浜サーバーが容量の問題から春から夏までの半年あまりをリピート
していたことが判明。セレブラント以外の人々は記憶までリセットされる
のでさながら生きたまま浦島気分。
消失した前のソゴルは五回のリセットを経験しており、かなり鬱だったようだ。
二度とセレブラムには協力したくないと。

サルベージされたカミナギは情報量の不足から、幻体データの相当な部分を
アルティールに依存することに。
つまりゼーガペインの部品にされてしまう。アルカディア号のトチローのようなものか。
ウィザードとして機能している時だけはカミナギとして存在しうるが、ホームである
舞浜サーバーでは植物状態。よくこんなひどい事を思いつくな。
オケアノスでは最終決戦を計画しているらしいが、何がどうなれば解決したと云えるの
だろう。ガルズオルムとの和解?殲滅?
人類にとどめを刺したウィルスは今どうなっているのだろう。

[2006年7月23日 10時24分47秒]

お名前: ななかん
決定的な一手というのが放たれたらしいが、まだその結果が見えて来ない。
皆にその行方を心配されているカミナギさんは、何故か単身オケアノスに
潜入してきた「復元者」のシンに気に入られて、ダメージを修復してもらうが、
人間の感情面が理解できないのか、復活したカミナギには情緒が欠落する、という
展開に。それでもアルティールに戻れば普段のカミナギなので、とりあえずデータロスト
の危機は回避?
舞浜サーバーをおとりに使った情報簒奪作戦、とかなかなか丁々発止。
イェルことミサキシズノ先輩がどうも人間ではないらしいなど、味方にも
謎の多い構成は、まあ近頃の流行か。

謎の円盤UFOなどと云ってはそれまでだが。

[2006年8月22日 10時25分39秒]

お名前: ななかん
敵、ガルズオルムの主力はシベリア。
その故郷は月面にあるらしい。
イイね。シベリア基地。渺々たるウラルを遠くに見晴るかす、タイガの
森林地帯に、突如基地。排水やの熱交換やのはどうなっておるのやろ。

ま、シベリアとは限らんが。北極基地かも知らんし。
気のせいではあるが天辺に立った気になれる。

後、人類は一度ガルズオルムと総力戦をやって負けたらしい。
情けない。

[2006年8月22日 13時11分39秒]

お名前: ななかん
北極でした。月面基地はジフェイタスと呼ばれているようで、
全てを影で計画したナーガの意志がなんらかの形で保存されている様。
ガルズオルムは旧人類がどうやら目障りなようで、とうとう一掃宣言。
オケアノス内では降伏を条件に復元者にしてもらおう、などと言い出す
仲間が出てきて意思統一がなっていない。
しかもこの一大事にシマ司令がドライダメージの蓄積で卒倒。
どうする、どうなるゼーガペイン。

[2006年8月29日 9時36分26秒]

お名前: ななかん
ながらく拡散実験を繰り返していたデフテラ領域を全地球規模に拡大する
ことで、人類復活の芽を絶とうとするガルズオルムの作戦に、とうとう
セレブラム側も乗り最終決戦。地球がデフテラ化されるまでの23時間で
ジフェイタスを無力化するのが最終目標。
前回の総力戦では正面から月攻撃をかけて、失敗しているので今回は
搦め手から。
どう考えても全員生き残るのは不可能な作戦だが、人類には後がないからな。
例え敗れてもガルズオルムに一矢報いたいのかな。
なめられたまま終わるのは面白くないもんね。
なんかテッカマンを彷彿とさせるねー。

[2006年9月4日 9時19分23秒]

お名前: ななかん
案の定、北極基地に殴り込んだ艦隊は復元者アビスの
文字通り命知らずな特攻で壊滅。
ジフェイタスまで到達したオケアノスもアンチゼーガの
新型に追撃を受けて絶体絶命。
ガルズオルムの量子サーバーに取り込まれたソゴルたちは
ナーガ先生から投降を呼びかけられるが断固拒否。
一触即発。

[2006年9月11日 9時25分35秒]

お名前: ななかん
最終回を二話前にして、母艦オケアノスが轟沈。
シマ司令もダメージの蓄積でロスト。
艦橋を操作するAIたちの涙ぐましい作業のおかげで、
アルティールに新型の積層型QLが転送されるも、
大逆転の可能性やいかに。
次回はとうとう舞浜サーバー内が戦場になる模様で、
これで初回から用意されていたコマはシズノ先輩を
のぞけば出払ってしまう。
イェルと呼ばれるシズノ先輩はどうも元になった人格というものが
存在しないようではあるが、さりとてAIというわけでもなさそうなんで、
その辺がタクティカルポイントなのか。
故郷はジフェイタスらしいし。
シマ司令がナーガのダミーだと踏んでいたのですが、これは側近の
クローンということに。情報連結などしているだろうに、よく本体を
ごまかしおおせたものだね。
コピーは駄目でもクローンが造り得るということは…。

魂とか云われるものが複写可能な電脳世界というのは、
味気ないものだが、ひょっとすると世界というのは
そういうものなのかもな。

[2006年9月19日 10時18分10秒]

お名前: ななかん
えげつなー。
シズノ先輩は人工的に創られた生命と判明。人類幻体化計画はナチュラルな魂と
アーティフィカルな魂に区別がないことを実証するのが目的だった!
轟沈したと思われたオケアノスがナーガに乗っ取られて、舞浜サーバーを強襲する!
どこまで熾烈な試練を課すのか。
みんなの今を守るために、ただ一人実体化したソゴル・キョウがアルティールを
駆って出撃する。
地球がデフテラ化されるまであと十一時間!

[2006年9月24日 0時44分13秒]

お名前: ななかん
大団円だった。
復元体を持たない最後のシンが舞浜サーバーの中で、リョーコに抱かれながら
それでも安らかに死ねたのが泣ける。
シンを失って暴走するアビスは実体化したソゴルと殴り合いだ。
やはり男の戦いは拳がうならんとな。
ジフェイタスも北極基地も粉砕し、多くの犠牲者を出したが人類復活の目も
なんとか確保。
本当ならずれた時間の中で孤独を味わっているであろうソゴル・キョウには
なんの迷いも見受けられない。やるべきことは山の様にあって、たまには
ドヴァールカーも訊ねて来てくれる。なによりアルティールがあればいつでも
カミナギと会話できるのだから。
ボゥと観ているだけだと、こちらもわんさか謎がわいてくるのだが、各キャラクターが
それぞれの場所でやりとげた達成感がさわやかで、とりあえず全てが許せてしまう良い
最終回だった。
欲を云えばアビスにもなんらかの決着を与えてやってほしかった。実態としてのナーガは
もはや存在しないとは云え、もともと科学者だから今回のような展開も、実は有りと納得
していたのかも知れないし。
21世紀にもなるのに、話の根幹にユダヤの預言を持ってくるようなマトリックスと違って、
しっかりと構成された物語で大変に好感した。でもなんか華がないんだよね。
もういっちょなんか欲しかったな。

[2006年10月1日 20時35分57秒]

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