記事タイトル:「けいおん!」を鑑賞する。


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お名前: ななかん
「映画:けいおん!」
「映画:けいおん!」

配給:松竹
制作:京都アニメーション
原作:かきふらい/芳文社
脚本:吉田玲子
監督:山田尚子
2011年12月3日封切り

映画「けいおん!」を観てきました。
同名TVシリーズの映画化。

内容については置いといて、配給のことについて。
おそらくこの映画の完パケはデジタルデータ。
それをフィルムにリプリントしてる。
まぁそれはよいのだけど、その再現性の甘いこと。
白バランスはわざとなのかもしれないけれど、
このピントのぼけ具合は8→35のブローアップも斯くやと 思える程。
この辺の技術的な事はわたしよりはるかにうるさい本職も
おられるので、また意見を聞きたいところだけど、
松竹はなんかこういう部分を蔑ろにする印象があるんだ。
ガンダムの頃から。
ひょっとしてアニメだからか。
こんなものは映画じゃない、とでも思ってるのかな?
観たのはマイカルだけど、確かここはデジタルムービーを
直接映写出来る設備を持っていたはず。
何かネックでもあるのか、もともとこういう映像なのか。
これでブルーレイやDVDがビシっと綺麗だったら、
映画館の将来は危ういな。
で、内容はと云うとですな、多分ネタバレはないと思いますが、
良かったんですよ、とても。
予告編などで、卒業旅行にロンドンへ行く話だと思うじゃないですか。
実際ロンドン観光行くんですけど、別にこれ熱海でも城崎でもいい、
と云うか、地球半周してロンドンまで行ってもやってることは同じ
なんですよ。絵的におもしろかったりはしますけど、物語のベクトルは
そこじゃない。
大事なのは冒頭演奏される、さわこ先生のDEATH DEVILの曲と
TV版第二期最終話の梓に送る先輩の唄。
梓に唄を送るシーンは最終話と重なりますが、この映画の中では
また違う側面が描かれます。
なんと、それはッ…まぁ観てのお楽しみと云う事で、個人的には
さわこ先生のエピソードをもう少し見たかったのですが、(映画らしくなる!)
尺を詰める為にかなり削ったとパンフにありましたので、
そこで 切られたのかな、と思えました。
わたしが思うところの青春映画はもっと暗かったり、辛かったり、
嫌だったりするものなんですが、こういうただひたすらにまぶしい、
というのもアリだなと、また勉強させていただきました。

[2011年12月9日 23時6分]

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