記事タイトル:「雪の峠/剣の舞」を読了する。 


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お名前: ななかん   

「寄生獣」の岩明均さんの歴史漫画である。
「七夕の国」で裏付けを起こすためのフィールドワークから派生したのでしょうか。
「雪の峠」は常陸の佐竹氏が戦国時代を脱却して近世を生き抜く有様を、
「剣の舞」では上泉伊勢守の弟子疋田豊五にまつわる一遍を、何の力味も感じさせず
描いています。
いや面白かった。
けど、人外の寄生獣にはあれほどの悪意を描くひとが、人間の悪意をうまく描けないとは。
上杉謙信の一面などはなかなかゾッとさせますが、シチュエーションの不気味さに較べて
絵が軽すぎるような。
面白い話なのに、刀が人を切り裂く重力が足らないというか。
寄生獣が切り裂いた肉片には血と体温が感じられるのに。
あくまでケチをつければ、というレベルではありますが。
読む側の問題なのだろうか?

ハイわたしには描けません。

[2006年11月7日 9時50分27秒]

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