記事タイトル:「ミミア姫」第一巻を購入す。 |
「ミミア姫」1巻 田中ユタカさんの新作。
[2007年7月25日 23時27分20秒]
講談社刊、アフタヌーンで連載されているらしい。
圧巻。若い頃のいい加減さなど微塵もない。
常に渾身の作出は、畑は違えどイチローを思わせる。
まるで「愛人」の続編のようにも思えるけれど、
(それを匂わす描写もあるが)生きること、障害を抱えること、
これほど真摯に描いていて、セミドキュメントな感じのない、
エンターティメントに仕上げる力量は並でない。
手応えがあんねやろなー。楽しいねやろなー。つらいやろなー。
「愛しのかな」ともども注意すべき作品だ。
萩尾望都さんが巧さのゆえに、描き飛ばしてしまうような
エピソードを丹念に積み上げていかれる。
素晴らしい。