記事タイトル:「さんさん録」第一巻を購入する。 


下欄へ  ヘルプ
お名前: ななかん   
こうの史代さんの新刊である。なにをさておいても読まねば。
漫画アクションで連載されているらしい。
例によっていつもの登場人物で、区別がつきづらいが同じ人という訳でもないらしい。
構造的には前作の「長い道」の延長線上にあるようだ。
ここではすでに奥さんと死に別れた旦那の、ゆるゆると長い隠遁な生活が描かれている。
どうなるのかはまたこれもハッキリしないが、時々主観が旦那から逸れる時があって、
本来なら蛇足になると思われるエピソードが、この人の語り口だとなんとなく整合してしまう。
一見無意味に見える枝が、こうのさんにはなんらかの内的必然によって決定されているようだ。
でも、このやり方だと必然が物語の要求するところへ、至る前に打ち切られでもしたら、単なる
茫洋としてまとまりのない話と片付けられてしまう。
まぁご本人はそれでもかまわないのかも知れないが。

そうだな小津安二郎さんの映画のようだ。
禁欲的なコマ割りといい、無闇な感情移入を許さないが
泰然として、伝わるものがある。
すばらしい。
[2006年3月17日 13時17分48秒]

関連記事
「夕凪の街 桜の国」を読了する。
足蹴にされる日常
「さんさん録」第一巻を購入する。
「さんさん録」を読了する。
「街角花だより」を読了する。
「この世界の片隅に」上巻を購入。
「この世界の片隅に」中巻を購入。
「この世界の片隅に」下巻を購入。
「日の鳥」1巻を購入する。
「日の鳥」2巻を購入する。
「ギガタウン漫符図譜」を購入する。

漫画記事一覧に戻る
記事一覧に戻る