記事タイトル:「大阪ハムレット」を購入する。 


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お名前: ななかん   
例によってオビに文化庁メデ〜以下略ナントカとか書いてあるけど気にしない。
双葉社刊、漫画アクションとかで連載中らしい。作者は森下裕美さん。

素晴らしい。
大阪の人は他所を知らんのによく「大阪がいっちゃんや」とか云わはるけど、
知らんからこその愛郷心なのやろう。
そういう大阪に対する偏狭な土着性が、却って普遍性を醸し出している。

おそらく第一話「大阪ハムレット」は意識的にシェークスピアと被せたのだろう、
狙いがあからさま過ぎて敬遠するが、第二話や第三話以降、どこにでもある市井の
生活が、まさしくシェークスピア的な悲喜劇として綴られて行くさまはやろうと
思ってもなかなか出来る事ではない。

美意識によって生活を変革する、というのは若い人には新鮮なのだろうが、
あるがままが既に美しいと、素直に描けるのはやはり人生を踏み抜いて来た
者にこそ許される認識ではなかろうか。
これが大阪人やったら「ほんでその話のオチはなんや?」と、なんとしても
話にくくりつけたがるイラチにいらわれるのがほんまのオチなんやけど、
ええやないか。オチんでも。ある、と云うだけで。

今昔物語かて(未完とは言え)話にオチなんかあらへん。
あれをどう括れば人は満足すんのんか、
それを考えるのも面白いモンや。
[2007年5月24日 19時48分9秒]

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