記事タイトル:「クビシメロマンチストー人間失格・零崎人識」を読了する。 |
あ、後味悪う〜。
「クビシメロマンチストー人間失格・零崎人識」
「クビキリサイクル」は作り物感が強かったが、あれは遠慮していたのね。
これを読んで、おもしろいと思える人はやっぱり幸せな人なのか、
闇雲に共感だけしてるんなら、嫌すぎる。
まず作者が読者に対して虚言を弄しているので、ミステリとして失格している。
このことはタイトルにも書いてあるし、作中で何度も語られている事なので、
確信犯なのだろうけれど、描かれる事件も関わる人物もあまりにやるせない。
世界はとっくに終わっているのに、何故いつまでも続くのだろう、という
慨嘆なのだけれど、これは終わってて欲しいという希望、願望にすぎない。
それも了解した上での虚構なのだから、人間正直なのも考えものだ。
これがシリーズ化した理由というのを知りたいものだ。
[2004年2月18日 9時16分4秒]