「この世界の片隅に」新装版下巻を読了する。

「この世界の片隅に」新装版下巻
「この世界の片隅に」新装版下巻
ZENON COMICS DX
著者:こうの史代
出版:コアミックス
初版:2022年6月3日
購入:2022年5月23日
価格:935円(税込)


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「この世界の片隅に」新装版下巻を読了する。」への1件のフィードバック

  1. 読了日:2022年6月28日

    何度読んでも名作は古びない。戦争が静かに忍び寄ってくる。色々と非道いことが起こるが、それでも日常は容赦無く続いていく。思えば短編「波のうさぎ」の辺りからすでに日中戦争は始まっていて、連載になった昭和18年には連合軍の反転攻勢が始まっている。戦線は遠くにあって見えないだけで、ずっと戦争状態だったのだ。本土を爆撃されて、大事なものを奪われないとその非道さが理解できない。今のロシアも同じ状態なのだろう。そしてかつてのキューバ危機の様に、一歩判断を誤れば戦争は容易に拡大していく。人類を何度も絶滅に追いやれるほどの軍備を持ちながら抑止力が働いていない。相互確証破壊状態にあるのに、ミサイル発射スイッチから指を離そうとしない。やれば勝てる、我が国の正義は絶対だ!永遠に語り継がれるだろう!語る子供たちは飢えと寒さと疫病にもがき、呪いの言葉を伝えるだろうに、「なぜ止められなかったのか」と。
    「此れを讀んだ貴方は死にます」
    守って愛してくれた母は死んだ。ハエが集り、ウジが湧いた骸となって崩れていく。側に居られない。なんという結末。
    「時々はかうして思ひ出してお呉れ」
    傑作だ。

    星★★★★★

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