「「宇宙よりも遠い場所」3巻を鑑賞する。」への1件のフィードバック

1. STAGE 07
   「宇宙を見る船」
   無事フリーマントルに着き砕氷船に乗り込む四人。船員として扱うからと聞いて大慌てで取材を始める。しかしそこかしこで見るのは人材不足と物資不足。本当に南極へ向かうのかと訝る四人。だが大人組の覚悟も本気だった。不本意な結果に終わった三年前の観測隊。その時計画してやれなかった事がある。それを今回以降の越冬でやり遂げるのだと。天文台の設置。貴子の発案だった。
   南極観測隊の実態が見えてくる回。壮行会の「帰ったら身元の保障もままならない」話、忠臣蔵かい！それでも全員揃ってる。貴子以外は。泣ける。
   星★★★★
   STAGE 08
   「吠えて、狂って、絶叫して」
   出航一日目で任される仕事の多さと取材でてんてこ舞いの高校生組。それでも充実感を満喫して居ると不意に襲ってくる船酔い。すっかり吐くものを吐いてしまいダウンするが、これから向かうのは世界でももっとも激しいと言われる南洋海流。船がひっくり返る勢いに四人とも辟易。いつまでたっても終わらないジェットコースターに段々テンションが上がってくる。荒波を乗り越えた先には静かなる大陸が待っている。
   砕氷船の日常描写。あるものでるもの珍しい。海水風呂、長髪の報瀬には難行だろう。
   星★★★★
   STAGE 09
   「南極恋物語（ブリザード編）」
   お騒がせ財前さんの挙動のおかげで藤堂隊長の私生活に迫るレポートが出来た高校生組。そこには幼い報瀬と吟さんの不器用な交わりも語られていた。悪い夢を見ているのに全然覚めない、おかしいな、そんな自分の日常を打ち壊すには実際に南極へ出向くしかない。報瀬の秘めたる思い。そして氷塊に接岸する砕氷船。南極大陸でも難所をあてがわれた敗戦国日本には分厚い氷を押し割って進む意地があった。行ける訳ない、出来る訳がない、報瀬がそれに応える日が来た。日向が一歩目を報瀬に譲るが報瀬は全員で降りようと提案。大陸に降り立った報瀬は声を限りに罵倒した「ざまーみろー！」
   昔見た南極隊のドキュメンタリーを思い出す。乗り上げて割る砕氷船の勇姿。そのための徹底した設計。深い氷の海を踏み越えて設置した昭和基地。泣かせる…。
   星★★★★★

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