「宇宙よりも遠い場所」4巻を鑑賞する。

「宇宙よりも遠い場所」BD_04
「宇宙よりも遠い場所」4巻
Blu-layDisc
原作:よりもい
脚本:花田十輝
監督:いしづかあつこ
販売:2018年6月27日
購入:2019年1月17日
価格:8020円(税込)


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「宇宙よりも遠い場所」4巻を鑑賞する。」への1件のフィードバック

  1. もうここからは傑作揃いだ。
    STAGE 10
    「パーシャル友情」
    三年放ったらかしだった昭和基地を再起動する。本格的な越冬には欠かせない。そんな中、結月に朝ドラ出演の話が。年単位での拘束に臆する結月。理由はみんなと会えなくなるからだと。大丈夫だ、だってもう親友だからと請け合うキマリに「え!いつの間に?わたしの知らない間にみんなで?」と訝る。納得できない結月は朝ドラを引き受けるに当たって友達誓約書をみんなに書いてもらいたいと提案する。絶句する三人。そのあと余所余所しく振舞う三人に嫌われたと落ち込む結月だったが、バースデー&クリスマスでケーキを振舞われる。
    他人から誕生日を祝われた経験のない結月は涙で出てきたくしゃみでろうそくを消してしまう。それを見て泣き崩れる結月をみんなはやさしく介抱するのだった。「友達ってひらがな一文字なんだよ」た…尊い!なんという優しい世界!
    星★★★★
    STAGE 11
    「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」
    年末は中継で日本と映像が繋がる予定。その準備に走り回っていると日本から日向に話しかける声が。慌てふためく日向。空々しく出て行く日向を報瀬が追うと、雪溜まり相手に癇癪を爆発させている珍しい日向の姿が…。相手は元陸上部のチームだった娘らだ。有力な選手だった日向をけしかけてレギュラーに押し上げたのに、先輩らに一喝されて掌を返す。そんな人間関係にうんざりして高校を中退していたのだ。そいつらが白々しく友達ヅラで中継に臨んでいる。
    「アイツらを許すのが大人なのかもしれない。でも許されてホッとしてるアイツらを想像すると…」「ザケンな…?」「だな。小っちゃいな、わたし」背の小さい日向が痛々しく微笑む。その姿を見て報瀬の反骨に火がついた。「三宅日向に関わるのは金輪際止めてもらいたい!」「わたしの大切な友達を傷つけた罰だよ!」
    本シリーズ中最高の傑作だ!罵倒されたチームメイトのその晩を考えると痛ましいが。
    星★★★★★
    STAGE 12
    「宇宙よりも遠い場所」
    天文台設置予定場所を見に行く事になったが、報瀬は二の足を踏む。そこは母貴子が行方不明になった場所だ。もし行って気持ちが晴れなかったら、もう一生このままなんだと思うと…。これは報瀬が自分で決めるしかない。幸い報瀬は行くと決心した。昭和基地より更に内陸で気候も厳しい。ようやくここへ帰ってきたと涙ぐむ吟の姿を平静に語る報瀬に、居ても立っても居られなくなった三人は天文台設置用に建てられたキャンプの中を捜索する。なにか貴子の遺したものはないか?みんなとここへ来られた事だけで満足だと語る報瀬に、キマリは一台のパソコンを手渡す。貴子の使ってたノートブックだ。昭和基地に戻った夜、一人で母のパソコンを開く報瀬。起動するとメールボックスに山のように受信される、報瀬から母へ送ったメールが三年ぶん…もうこれを開く人は誰も居ないのだと実感し、泣き暮れてしまう報瀬だった。
    上手い。日本のハードディスクは三年氷漬けでも回るんだね。
    星★★★★★
    STAGE 13
    「きっとまた旅に出る」
    夏隊の帰還が迫っていた。すっかり南極での暮らしが板についた四人は不思議な感慨であった。日本に帰る?ずっとこのまま、冬を迎えたっていいんでね?キマリの提案を一蹴する日向。じゃあまた来よう!この四人で!これには異存のない四人だった。成田空港に降り立ったところで解散した四人。もうどこに居ようとこのチームは壊れない、妙な確信が四人にはあった。それぞれの場所へ戻って行く。掛け替えのない冒険と思い出をお土産に。
    星★★★★★
    傑作だった。素晴らしい作品をありがとうございました。

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