以前覚え書き その三で考察した神足(こうたり)の補足だ。長岡京市内に同名の神社があるというので行って見た。場所的にはここだ。
結論から言うと参考にはならなかった。神足という地名は桓武帝が付けたらしい。それ以前は田村か神谷と呼ばれていたようだ。
府道211号線東神足交差点、近くには勝竜寺城公園とJR長岡京駅がある。
言い伝えによると桓武天皇の夢枕に神が立ったので、祀るために創建された、とある。
扁額には野神天神とある。由緒には末社御祭神としてオオドシノカミ、シカヤノヒメノミコトとあるので、そこから由来するものと思われる。
本殿向かって左にも末社があるが、しめ縄が張られているにも関わらずなんだかゴミ置場のような扱い。
本殿を側面から見る。銅葺きの立派なお社だ。もともとはもっと西にあったらしいが、東海道本線の建設に伴い、この地に移動したらしい。境内が土塁を塞いだ形で建っているのはその為と思われる。
拝殿からクランクして参拝道があった。こっちが正面だったのだな。
現一の鳥居は御影石の立派な鳥居だ。平成八年、御鎮座千二百年記念と読める。
御祭神にアマノカミタチノミコト、トネリシンノウとある。先の夢枕にこの神が顕れたのだろうか。一説にはこの時、神の足しか見えなかったので神足とされたとか。
石灯籠には安永五十と読めるが安永年間は十年しかないので五年のことと思われる。
横は神足公園になっている。ここももともとは薮だったようで、昔の神足神社は鬱蒼とした林の中に建っていたそうだ。
ここを造るにあたって地質調査をしたところ、住居跡がみつかり神足遺跡と名付けられたが、埋め戻された。
命名が桓武帝というのは否定的な要素かもしらん…。単なる偶然とも考えられる。
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