戦争と平和

再軍備に熱心なイシハラシンタロー内閣が国会の万雷の拍手の中発足し、
醜い平和憲法を捨てて、自主憲法を制定する事になった。

自衛隊はその上部に新たに国衛衙が創設され、その本部を伝統に鑑み
市ヶ谷に置く。そこの幹部は国衛士と名乗り、旧帝国軍幕僚の二世三世で
構成された。

憲法に則り専守防衛に務めて来た自衛隊を「ボーイスカウト」と蔑み、
制圧し、殲滅することを主任務とする国軍へと再編する。

国会でイシハラ内閣が大陸間弾道弾や原子力潜水艦隊、電磁砲衛星の
装備を「防衛に必要な予算だ。反対する議員は非国民だからな!」と
無理強いしている最中、かねてから案じられていた第二関東大震災が
首都圏を襲い、戦後立憲の象徴だった国会議事堂の崩落と共に内閣閣僚
が下敷きとなって全滅し、市ヶ谷の国衛衙本部も壊滅する。

中枢を一挙に失った日本国は一旦無防備となり、日本の再軍備に抗議していた
中国軍の侵攻を許す。
指令系統のない国衛士たちは装備も無いのに徹底抗戦を叫ぶが、そこで奮起したのは
かつて東日本大震災で救援活動に駆けつけた自衛隊員たちだった。
今は各地本司令部付きとなっていた彼らは侵攻そっちのけで壊滅した首都圏へ赴く。

人民解放軍総司令部に一週間の侵攻停止と被災者の救出を要請する。
「戦争ならいつでもしてやるが、この二日で死ぬ人間は取り返しがつかん!」

大阪に震災内閣が成立する前の話で、当然の様に超法規的措置だったが、
解放軍はこれに応じ、救助に務めるのだった。

と云う、イイハナシカナーソレ?な展開はどうだろうか。


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