「冬の蕾」文庫版を読了する。

「冬の蕾」文庫版
「冬の蕾」文庫版
岩波現代文庫
著者:樹村みのり
出版:岩波書店
初版:2020年10月15日
購入:2020年10月22日
価格:1210円(税込)


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「冬の蕾」文庫版を読了する。」への1件のフィードバック

  1. 読了日:2020年12月5日

    久々の樹村さんの新刊だ。老眼には厳しい小さい装丁で吹き出しの小ささに辟易したが、面白かった。「冬の蕾」は冒頭の政治学者ファー教授はどこ行ったんだ、というのは相変わらずだけど、今回は軽井沢で幽閉されるご両親のエピソードに泣いた。愛娘のベアテと連絡が取れた時の喜びは如何許りだったろうと思うと‥。初めて読む短編が三編。ジェンダー論入門という本に収められたものらしい。樹村さんは「海辺のカイン」然りで、レズビアンにはあれこれアプローチされるが、ホモセクシャルにはまったく毛程も言及がなくて、ああ、興味ないんだなと見て取れる。無自覚な差別主義者である長井クンが何気に恋のキューピッドを演じる辺り、菜の花畑の頃を思い出した。

    星★★★★

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