「劇場版SHIROBAKO」を鑑賞する。

画像

「劇場版SHIROBAKO」
「劇場版SHIROBAKO」
配給:ショウゲート
制作:P.A.WORKS
原作:武蔵野アニメーション
脚本:横手美智子
監督:水島努
2020年2月29日封切り

ガールズ&パンツァーから五年ぶり、自身の監督作品としては六本目の劇場作品は劇場映画を作るムサニの奮闘物語だ。
これも焼き直しと云えば焼き直しだけど…。TVシリーズではしがない下請けプロだったムサニ(武蔵野アニメーション)が元請けとして信用と実力を勝ち取るまでの悪戦苦闘が描かれた。今回は不渡りをつかまされ、それまでの蓄積を一切失い、下請けに逆戻りした底辺からの復活劇。冒頭から失意の連続。活気を喪ったムサニの暗澹たる日々。かつての仲間は生活を守るために雲散し、なんとか会社の体裁は保っているが毎日が自転車操業。周囲からは「夢を仕事にできるなんてうらやましい」などと無責任に揶揄される。そんな折に再び元請けからの無理難題。おなじみの「万策尽きたーッ!」は出なかったけど、そこからの起死回生ッ!こんな状態からの逆転、綱渡り、チームの復活はTVシリーズそのままの醍醐味だ。
そういう意味で新味はない。宮森が制作を決意する際のミュージカルシーンや公開三週前で差し替えられる脱出劇など映画ならではの奥行きある描写は見応えあるが、まずは安定した作劇だろう。疲れてる時にはいいかも知れない。今は現に疲れてるから面白かった。話題の「ミッドサマー」とどっちにしようかと思ったが、この選択も正解だったのだろう。ありがとうございました。


関連記事
「ガールズ&パンツァー劇場版」を鑑賞する。
「劇場版SHIROBAKO」を鑑賞する。


アニメ記事一覧に戻る
映画記事一覧に戻る