「AKB0048」を観了する。

まー、名前からしてAKB48の宣伝アニメです。

企画:秋元康、原作/総監督:河森正治、制作:サテライト。
監督の平池芳正さんは近年では「アマガミSS」の監督、
「カレイドスター新たなる翼」では佐藤順一監督と連名されたひと。

わたしも秋元康さんの売らんかな商法にはウンザリする方ですが、
マクロスではずっとアイドルを全面に描かれて来た河森さんのハナシです。
期待をもって鑑賞に臨みました。

時は宇宙移民時代。人類は多くの星を植民しておりますが、生活は
あまり豊かでなく、生産力は生命維持につぎ込まねばならぬ星々が
まだ多く有りました。そう云った星では芸能が禁止され、ただひたすらに
生産のみに明け暮れていました。
比較的豊かなアキバスターに本拠を置くAKB0048は、依頼があれば、
そう云った芸能禁止の星へゲリラライブを仕掛ける戦闘的アイドル集団でした。

目的はただ歌を届けること。

自治政府の方針に逆らう0048を排除しようと強行警察隊デス軍が
襲撃してきますが、00は自ら武装し、これを蹴散らします。

物語は辺境の鉱山都市ランカスターで、AKBのゲリラライブに遭遇した少女たちが、
同じ舞台に立つ事を夢見て、AKBに志願するところから始まります。

歌って踊れる、可愛さだけが売りのアイドルでない。
彼女らはただ歌を届けると云う事の為に銃を取らんといかん。
AKBの主張は「人はパンのみにて生きるに非ず」
生活が苦しいからこそ、歌が要るというものです。

デス軍はこれに真っ向反対します。
歌なんかで腹が膨れるか、と。
歌を歌ってるだけの人間にミサイルや電磁ムチを叩き付けてくる理不尽さ。
彼女らは秩序を破壊し、人民を堕落させる魔女。

こんな対立を背景に研修77期生を中心として、アイドルとは、
歌うとは、が描かれていきます。

正直全十三話はちょっと短い。
伝説の初代0048が何をしたのかとか、その名を襲名するシステムとか。
謎の存在センセーセンセーとか。
話的にはこの倍は欲しいところ、でしたが。
面白かったです。

マクロスシリーズでは、アイドルは必ずバルキリーに守られながら歌う。
そうでなかったのは本人自らバルキリーを駆った「マクロス7」だけですが、
0048はこれに通ずるものがある。

だからきっと77期研修生が襲名メンバーとなる最終回では、歌だけでデス軍の
武装を解除してくれるものと信じております。


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