「魔女見習いをさがして」を鑑賞する。

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「魔女見習いをさがして」
「魔女見習いをさがして」
配給:東映
制作:東映アニメーション
原作:東堂いづみ
脚本:栗山緑
監督:佐藤順一/鎌谷悠
2020年11月13日封切り

ハッピーとラッキーを届けるべき相手には届いていない様だ‥。
「おジャ魔女どれみ」20周年記念作品として15年ぶりの新作映画を観て来ました。
平日とは言え、貸し切り状態で女性の姿はなく、嗚咽もツッコミも誰憚るところがありませんでしたが、面白かった。
主人公の三人は身も心も大人のとば口に立った立派な女性。だがそれぞれに社会との間に問題を抱えており、かつて熱中していたアニメ「おジャ魔女」のMAHO堂のモデルになった洋館が鎌倉にあると言う記事に引き寄せられ、性格も立場も違う三人は出会い意気投合し連絡をやり取りする仲に。
「大人になったら」と当時はそんな先の事はわからないと思っていたが、いざ大人になるとなんか思っていたのと違う。「おジャ魔女」の足跡を辿る旅はそのまま彼女らの鬱屈が因って来たるところを辿る旅に。魔女見習いの時代を過ぎて、魔女となった彼女らの見つめる先とは。

これ女性三人衆だと聖地巡礼も自分探しも絵になるけど、男が三人寄り集まっても臭いの不潔の黙って働けの言われそうで理不尽この上ない。ダメ女を振り払って新天地を求める男は大抵の場合エゴイストと呼ばれるが、この話では武勇譚だ。
男の魔法使いは一部を除けば大体ろくでもないものと相場が決まっているのも納得いかないが、三人の魔女の未来には幸あらんことを。


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