SF短編集コンプリート・ワークス03「カンビュセスの籤」を読了する。

SF短編集コンプリート・ワークス03「カンビュセスの籤」
SF短編集コンプリート・ワークス03「カンビュセスの籤」
ビッグコミックススペシャル
著者:藤子・F・不二雄
出版:小学館
初版:2023年7月4日
三刷:2023年11月14日
購入:2024年2月22日
価格:1111円(税込)


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SF短編集コンプリート・ワークス03「カンビュセスの籤」を読了する。」への1件のフィードバック

  1. 読了日:2024年3月12日

    「どことなくなんとなく」現実に現実感を感じられぬ男の末路。温もりが欲しくて奥さんを犯す描写がエロかった。「3万3千平米」読んだことない。地価高騰。少ない財産で自分の土地を買うのが夢の平凡なサラリーマンに降って沸いた買収話。どこの公共性なんだか。成田空港建設の頃かな?「分岐点」読んだことない。誰の人生にもある岐路。もし違う判断をしていたら…。手塚の「八角形の館」を思い出すな。話もあっちの方が面白い。「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」傑作だ。「カイケツ小池さん」のその後。超人となった凡人小池さんは世界の敵になったあげく腫れ物扱いで無視される様に。旧友と旧交を温めようとするが…。オチはウェルズの宇宙戦争。「T・Mは絶対に」読んだことない。タイムマシーンが実現しない意外な真実。なかなか皮肉の効いた顛末。星新一っぽい。「幸運児」読んだことない。記念特典。他にすることないんかい。「一千年後の再会」読んだことない。時間と距離の隔絶。それを望む恋人たちの顛末とは。人体実験までして結果を得られぬとなれば…ドバめ。萩尾望都の「6月の声」を思わせる。悔しかったのかな?「大予言」読んだことない。予言は未来があってこそ。もっと捻ったオチかと思ったがストレートだった。世界は五分前に出来た説。「老雄大いに語る」読んだことない。人類未到の遠距離からの中継。英雄がその心情を語るにはその距離が必要だった。泣かせる。「光陰」これもアイデアをストレートに。ストレート過ぎて印象に残る。「俺と俺と俺」気がかりな山行から戻ると家には自分が帰ってた。自分でも何を言ってるのかわからなくなる話の原点か。夢見たいな未来を語るがロクな結末にならないのは必定。「女には売るものがある」読んだことない。女性上位時代。安心してください、2024年でも実現していません。「オヤジ・ロック」読んだことない。つげ義春「石を売る」の解決編かと思ったけどそれより前だね。そもそも石ですらない。「宇宙人レポート サンプルAとB」読んだことない。なんでこれは他人に描かせたんだろう?少女漫画的な風合いにしたかったのかな?ロミオとジュリエット後日譚。「カンビュセスの籤」傑作だ。共食いの籤を逃れたペルシア兵がたどり着いた先は…。この絶望的な未来像。これも手塚の影響色濃いけど、独自の味がある。

    星★★★★

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