「スター・ウォーズ 〜フォースの覚醒〜」を鑑賞する。

カイロ・レン!弱ぇなッ!
以下ネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔々、ディズニー帝国に買収されたルーカスフィルム共和国は、
みたいな話かと思いきや。
定番のお城アイコンもすっとばして、ルーカスアイコンが出たと思ったら
いきなりのファンファーレ!
もう拍手喝采ですわ!

やるな!エイブラムス!

エピソード7は「ジェダイの復讐」から二三十年は経ってるらしい。
パルパティンの崩御で帝国の野望は潰えたかと見えたが、その衣鉢を受け継ぐ
ファーストオーダーなる専制国家が再び銀河に跳梁しておる。
そんな中、唯一のジェダイであるスカイウォーカーが姿をくらました!
新共和国もファーストオーダーも奴の行方に血眼!
行き先を示す手がかりが、惑星ジャクーに存在すると云うネタをつかんだ
ファーストオーダーは急遽大戦艦ファイナライザーを派遣する。
戦いの火ぶたは切って落とされたッ!

いけーッ!やれーッ!は活劇映画のお家芸。
そこは丁寧に拾ってくれるエイブラムス監督。
だけどお話はエピソード4「新たなる希望」の焼き直し。
ファーストオーダーの黒き騎士カイロ・レンは
ダース・ベイダーに心酔している様だけれど、
第2デス・スターの司令室で彼がやった事を知れば
考えも変わるンじゃないのかしら。
まずはダース・レンと改名するところからだな。

一番いかんのは主人公レイの悲しみがちっとも胸に迫らない点。
そんな怒りに任せてカイロ・レンを殴り倒してるようじゃジェダイ失格だ。
ルークは田舎の町で埋もれて行く若者の切なさが身に沁みたよ。
きっとエイブラムス監督はこの娘の孤独をちっとも理解していない。
ルークのやるせなさはルーカス監督が故郷のモデストで感じていた
疎外感そのものなんだろう。
レイは凄く強く、アナキンの子供時代を思わせる。
スノークだかノンノンだか云うムーミントロールは何者なんだとか、
科白にだけ出て来たレン騎士団は二話目以降のお楽しみか。

さぁ今度はどんな具合にファーストオーダーをぶっ飛ばしてくれるのか、
チャンネルは決まったぜッ!


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えぴさん来襲
「スター・ウォーズ 〜フォースの覚醒〜」を鑑賞する。
「スター・ウォーズ 〜最後のジェダイ〜」を鑑賞する。
「スター・ウォーズ 〜スカイウォーカーの夜明け〜」を鑑賞する。

訃報:レナード・ニモイ

俳優レナード・ニモイさん死去-「スタートレック」のスポック (Bloomberg) – Yahoo!ニュース.

「人生は庭の様なものだ。完璧な瞬間を捉えることは出来るが、記憶の中以外に残す事は出来ない。」
まさにヴァルカン人だねぇ…。エンタープライズ号のクルーも次々鬼籍に。どうぞ安らかに…。

「インターステラー」を観てきました。

月末に「ベイマックス」が封切られると云うので
「インターステラー」を観てきました。
えっと…出来の悪い「惑星ソラリス」?
そう云えばクリストファー・ノーラン監督の映画、初めて見たな…。
いや悪い映画ではなかった…。何が噛み合わないのかな。
ハンス・ジマーさんの無闇に感動的な劇伴?
冒頭のインド空軍のドローン…どうもあれが気になって。
前世紀のテクノロジーが失われつつあるエピソード。
なんか他に描き様はないものかと。

以下いささかネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、親切な宇宙人は居なかったって話だよね。
ワームホールを開いたのも無限図書館を開設したのも。
同一時空に同程度の文明が存在する可能性は希有に近い、
と云う計算があるそうで、そうでない場合を考えると、
相手が時間を超越した五次元人、もしくは元地球人と云う。
つまりここで云う「愛」はクーパーやマーフィやブランドや
マンのそれと「彼ら」の動機が一緒なのだと。

「惑星ソラリス」はタルコフスキーさんの映画としては
みっともないくらい噛み合わない映画で、であるが故に
一般的でもあるのだけど、あの映画をダメにしている
科学がここでは全面肯定されている。
ブランド教授やマン博士の様に、使い方を間違っている
例も描かれてはいるけれど、科学的思考が人類を救うのだ、
とする信頼に揺らぎはない。

パル版「地球最後の日」では巨大遊星の接近で住めなくなる地球を
捨てて新天地へ向かうロケットに頼もしさを覚えたものですが、
こうもあっけらかんと見捨てられると…。

そもそも砂をまき散らすストームは温暖化の結果なんじゃないの?
農作物に蔓延する疫病も実は遺伝子操作の結果だったり?
「俺たち農夫は」とのたまうクーパーがドローンを仕留める為に
トウモロコシを4WDでなぎ倒して行く姿は、とても食料危機で
戦争まで起こした人達の価値観と思えません。

ユーモアを解するかの様な超AIを置き去りにして観測させるとか、
おいしそうなネタがあれやこれやと散りばめられてても、
己の信条を微塵も疑わない、実にアンクルサムなクーパーが
かなりの部分を台無しにしてる。

あと秒針のモールスで父の帰還を悟ったマーフィが兄を
抱きしめるシーン、あそこで殺されてもおかしくないと
思うのですが、全人生をプランAの実行に捧げた彼女の
末期に涙したので、許したいと思います。

いや、だから面白かった、ですって。


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「ヱヴァンゲリヲン:Q」を鑑賞する。

急がQになってはや三年?
以下ネタバレ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カヲル君、君はまた失敗しとんかい!

相変わらずアクションシーンは手に汗握るダイナミズムだけど、
そのシーンの意味する所が説明されないので、なんであんたがここに?状態。
正直、序、破、と続いたシンジサン無双伝説が真っ向否定された話
なので、ああまたここかという面持ち。
マリとアスカが共闘するんならふたつに分ける意味なくね?
ネルフ側のパイロットは全部綾波で十二人居るとかくらいの
ネタかましてくださいよ。
もういいよ、トップ2とかフリクリめいた話は。
レイズナーの第二部かよ。
日向君をネルフに残して裏切り者呼ばわりしてたらもっと徹底してたのに。
十四年と云わず百年後でもオーケーだったな。
そして時あたかもパリ万博、一人の少女がエッフェル塔に降り立つのだ。

いや、でも面白かったけどね。
エヴァファン・ガイナファンが作ったフィルムだと思えば。


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訃報:メビウス氏死去

フランスの漫画家ジャン・ジローことイラストレーターのメビウス氏がお亡くなりになった。73歳。病死とのこと。2012年3月10日。

絵が上手いのは確かなんだけど、作品はどうかなぁ。
エイリアンやブレードランナーのコンセプトデザイン
だな、印象に残ってるのは。
ああ云う圧倒的な写実「風味」は大友克洋さんの方を
先に知ったし、大友さんは漫画自体衝撃的だった。