記事タイトル:林檎の墓場 


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お名前: ななかん   
実のところ、こういうことをすると著作権とかいろいろ問題あるみたいなんだけど、
あまりに面白いネタだったのでこっそりと公開しよう。

「新品マックG5をウィンドウズマシンに改造」ーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーレポート掲載で大騒動

  『 ttps://www.overclockers.com/ オーバークロッカーズ・コム』に先週、
思わず目を疑うような改造レポートが掲載された。
非常に高価で、しかもまだ新品の『Power Mac G5』(パワーマックG5)の
中身を取り出して空っぽにし、ウィンドウズマシンに改造する様子が詳しく
解説されていたのだ。これに対してマック・コミュニティーは、信じられないほど
極端な反応を示した。

 改造レポートを書いた人物は、『アンディー』というハンドル名しか明らかに
していない。レポートによると、アンディー氏はクリスマスにデュアル・プロセッサー型
のG5をプレゼントされた。しかし、ほしかったのはウィンドウズ搭載マシンだったため、
3000ドルもするG5の内部を空にして、
ttps://www.wired.com/news/images/0,2334,62157-10609,00.html
安物のウィンドウズPCの中身と取り換えた(写真)というのだ。

 通常では考えられない改造を実際にやったことを証明するように、レポートには
デジタルカメラで撮影した何枚かの写真も添えられていた。

 この荒技は、瞬く間に、その週に最もよく話題にされた「ミーム」[文化的情報の
複製単位]の地位を確立した。話が世界中に広まると、オーバークロッカーズ・コムの
長い歴史でも例がない、というアクセス数を記録した。1日に30万人以上の訪問者が
アクセスしたという。

 マック・コミュニティーの反応はすばやく、激烈だった。

 アンディー氏によると、電子メールの受信箱が1300通以上のメールであっという
間に満杯になり、受信できずに返送されたメールも無数にあったという。届いたメールに
書かれていたのは、ぶっ殺してやるという脅し、侮辱の言葉、ありとあらゆる悪口など、
「すてきで、情のこもった」メッセージばかりだった。

 「おまえのPCが爆発して、おまえの顔に生涯、悲惨な傷跡が残るよう祈っている。
今回の所業により、おまえが永久に地獄の火に焼かれることは間違いない」
というメールもあった。

 睾丸を縛られて吊るされ、火あぶりにされればいい、というメッセージもあった。

 「何の落ち度もないデュアル・プロセッサーのG5を、粗末なウィンドウズPCに改造した
ことで、あんたは地獄行きの切符を手にしたのだ」
と書いてきた人もいる。

「あんたが目の前にいたら、『グロック』[オートマチック型拳銃]で顔面に、テフロン・
コーティングした弾丸をお見舞いしてやる」

 しかし、届いたのは、憎悪に満ちた電子メールだけではなかった。メーリングリスト
サイト『ttps://www.haddock.org/ ハドック』ではアンディー氏のことを、「おそらく
この惑星で最もバカな人物」と評している。

 オーバークロッカーズ・コムを運営するジョー・シタレラ氏は次のように述べている。
「掲載後、世界がひっくり返ったような騒ぎになってしまった。全く信じられなかった。
……こんなに激しくて感情的な反応は見たことがない。本当に、雪崩のように書き込みが
押し寄せた」

 「心から、重大な事だと受け止めた人もいた。これは、マックユーザーのマシンとの
関わり方が普通とは違うということを示しているのだと思う。……われわれは米デル社
製品の中身を抜き取ったことはあるが、『なんてことだ、よくもデルを冒涜したな!』
などという反応はなかった」

 米国東海岸に住む20代のPC技術者だというアンディー氏は、騒ぎになった後で、
ttps://www.overclockers.com/tips1133/ 新品のG5を解体したというのは冗談だった
という釈明をオーバークロッカーズ・コムに書き送った。親しい友人(それ以上の説明は
なかった)から中身が空のPower Mac G5の筐体をもらったので、また別の友人をかつぐために、
ttps://www.wired.com/news/images/0,2334,62157-10613,00.html
ウィンドウズマシンのコンポーネントを詰め込んだ(写真)のだという。

 そしてさらにスリルを味わうためにクリスマスの話を創作し、オーバークロッカーズ・
コムに送った。アンディー氏自身、こんな騒ぎになるとは思ってもみなかったという。

 「話が広まる速さと、その範囲の広さにとても驚いている。電子メールは世界各国から
届いた。米国以外ではーちょっと例を挙げるだけでもーカナダ、メキシコ、ブラジル、
スペイン、アイルランド、ドイツ、イギリス、ポルトガル、シンガポール、日本、台湾、
ニュージーランド、オーストラリア、とこんなにある」と、アンディー氏は述べた。

 マックファンだけでなく、ウィンドウズのユーザーからも批判が届いている。しかし、
本当に取り乱した発言はマック・コミュニティーからのものだったという。

 「マックユーザーは全くイカれている。コンピューターのような物に対して、不自然な
形で感情的に結びついている人がいる。なかには、私が彼らの両親や愛するペットを惨殺
したかのような反応を示す者もいた」

 電子メールの中には、アンディー氏の精神に問題があるとし、いずれ心を病むことに
なると警告するものもあったという。しかし、「大半の人はただ私をののしって、どうか
してると言うだけだった」とアンディー氏は述べた。

 「反応があるとは思ってもいなかったが、なかにはけっこう面白く、思いっきり笑わ
せてくれるものもあって、そういうのは友人にも見せた。世界中のこんなに多くの人々が
こんなにも騙されやすいとは知らなかった」

 しかしシタレラ氏によると、一部の読者はアンディー氏の説明を信じていないという。

 「アンディー氏から届いたメッセージは、後悔の気持ちをにじませたものだ。しかし
これを読んだ多くの人は、アンディー氏が自分の行なった非道な行為を覆い隠そうとして
いるのだと考えている。自分の身を守るためにでまかせを言っているだけだ、と思っている
人もいる」

 「私も親だが、息子がこんなこと(でっちあげ)をしたら、こっぴどくやっつけるだろう」


[日本語版:近藤尚子/湯田賢司]日本語版関連記事

(一部の着色は引用者)

[2004年2月9日 23時18分27秒]

お名前: 万博妖怪奉行   
大変面白い興味深い話ですね。
PCを使う人は機能と目的、互換性(シェア)を第1、2、3に考えるものと
思っていましたが、1番は「スタイル」なんでしょうか?
「リンゴ」が1番ということなんでしょうが、他者を否定することが必要でしょうかね。
冗談で片付けられないところも怖いですね(笑)
私はシェアと増設を考えてWinしか使っていませんが、どっちでも良いです。
普通の解答ですいません。

[2004年2月17日 12時45分7秒]

お名前:ななかん   
使いたいソフトがあるかどうかが問題なのでは。
なければ作る、OSごと作る。それがベストだ。

この記事の要点は、とあるWINユーザーが冗談のつもりでG5の改造を公開したところ、
MACユーザーはそれを洒落とは受け取らなかった、という点にある。
怒っている人は多分、本気で怒っているのだろうが、宗教に縁遠い私はマッキントッシュの
IMEである「ことえり」の誤変換のように、これもまたユーモアであると受け取ったのだ。

ただ自分がアッラーを信じないからといって、アッラーをないがしろにしていたのでは、
イスラム教徒の友達は気を悪くするだろう、ぐらいの想像はつく。
いや想像する必要があるだろう。

コンピュータに対する依存はこれからもっと深刻になる。それからすれば
マックユーザーの病的な発言など、まだお笑いぐさのレベルにあると云える。

[2004年2月17日 23時26分40秒]

お名前: 万博妖怪奉行   
それもそうだが、ひとつ問題なのは
これはこの茶番は匿名を良いことにして、
MACユーザーのこういう反応を期待して行われたという事。
私はMACユーザーではないが、眉間に皺を作ることを禁じえない。

[2004年2月18日 12時46分29秒]

お名前:ななかん  
いや、アンディさんに悪気はなかったとおもいますよ。
PCユーザーがおのれのマシンを改造するのはごくありきたりなことであるし、
G5の筐体がまた改造心をくすぐるような、無骨なデザインなのだもの。
自分が普段、HPやコンパックのマシンにやっていることをやっただけで。

しかしながら、マッキントッシュの中身はOSと同様に、アップルコンピューターの著作物なので、
契約上いじってはいけない建前になっておるのです。
その改造をネット上に公開したのは、いささか配慮が足らなかったかもしれませんね。

[2004年2月18日 23時38分17秒]

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