記事タイトル:臨機応変と行き当たりばったり 


下欄へ  
お名前: ななかん   
これも「バカにつける薬」同様に同じことの捉え方の違いだと
思うのだけど、かたや前向きでかたや無節操と行動は同じでも
受け取る人によって内容は逆転する。
硬直化した態度が悪い影響を与えると解っていて、態度を改めない役人気質を
揶揄する場合なら、臨機応変な対応が求められるのは最もなことだが、段階を
踏んでこそ理解が得られるような場合に、その手続きを無駄と断じて利を優先
するような人が応変せよ、とは片腹痛い。

イレギュラーをどの程度許容するのか、は個々人の生活態度や人生観にも関わる
部分なので、一概にどちらかがどちらを間違っているなどと断じるのはあまりに
不寛容ではないか。

あなたにとって大切な事はわたしにとってどうでもいい事だったり、わたしの譲れない
部分はあなたにとって意味のない事だったりする。

にも関わらず共通する認識がある、自明だ、などと云って理解を求めるのはやはり、
その方が気持ちいいからか。

世の中をハッキリさせたいと云う欲求と、世界が分明できうるのか、という疑問は
立場の違いから相容れない。

生理的欲求を満足させたいだけの人に理を説いてどうするのか。

[2004年12月1日 15時43分34秒]

記事一覧に戻る