記事タイトル:オタクの時代 


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お名前: ななかん   
働いてはいない。でも食うに困らない。
寝る場所にも困っていない。
収入がないからモノを買えないか、というと何故か買えたりする。
親が出してくれたり、オークションで稼いだり。
だから時間は売るほどある。
ものを考え込んだりする時間が。
将来の見通しはさっぱり立たない。
やりたい事業もないし、なにより社会がこんな中途半端な人間を
受けて入れてくれないだろうし。

食わなくても考えられる時間があるというのは言わば仙人生活。
数万人からの若者がそういう状況にあるのだから、なにか新しい発想とか
云うものが生まれてもおかしくないし、
こういう生活者が親や周囲の好意に寄生している現状は不愉快ではあるが、
期待もしている。
第一、労働などというのは多くの労働者にとって自動的なものだから、
創意工夫のないそんな労働者が、「働いてない」といって彼らを非難するのは、
お門が違うというものだ。
先の「おたくの娘さん」の作者の方も、生業は持ってらっしゃらないようだが、
このような骨のある素晴らしい作品をモノしてらっしゃる。

覚悟がある。

だからといって売り物になるわけではない、というのがさびしい所だが。

そうさ。恥じることなど何も無い。
そのまま成す事もなく、くたばったってイイじゃないか。
むしろ何事か成したいなどと云うのが不遜なのだ。

だったら最初から働きなさい。
世の為人の為にな。

[2006年4月24日 13時36分16秒]

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