記事タイトル:暑さ寒さも 


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お名前: ななかん   
彼岸まで、とか申しますな。秋分まであとひと月。
気がつけばツクツクボーシが鳴いていて、知らぬ間に晩夏。
お盆までの間、何をしていたのか?
一回も泳がなかった。目の前は海水浴場なのに。
なんか去年もそんな夏だったような。
いかにコミックマーケットで人生すりへらしているか。
充実したような気になっているので、ヨシとする。
実際には愚にもつかない五味をばらまいているだけなのだが。
コミティアのカタログに代表の中村さんが、しりあがり寿さんの著書をとりあげた巻頭辞で、
「表現する事の第一の歓びは、作品を通して自分が世界に受け入れられること。」と云うような
ことを書いておられる。大体このコミティアの理念はエエ格好しいで、たじろぐことが多いのだけど、
しりあがりさんにしてこんな事を考えていたのか、と。原本にあたらねば、と。
受容と拒絶。
早い話が求め合う男女の姿で、セックスが気持ちいいのはなんであれ相手が受け入れてくれるから。
それはまぎれもない遺伝子の戦略で、創作もその変異体でしかないのだ、と。
そもそもそこに拒絶しかないのであれば、創る意味はないのかな。
誰にも読まれない、誰も評価しない、誰も必要としない物語。

お前には生きている価値などない、と額にシールでも張られるているのかな。
どうも世の中、そういうレッテルを付けて回るのが好きな御仁が多いようで、
評価している間は、自分の頭上に光臨が輝いているような、そんな錯覚を
楽しめるのだろうな。

[2006年8月19日 9時31分43秒]

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