記事タイトル:国を愛するといふ事。


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お名前: ななかん   
すなわち国とは父であり母でもある。
自分を慈しみ育んでくれた父祖のかいなが恩というものだ。
つまり人は愛されなければ愛を知ることもない。
いかな空気、水、土地であっても父祖の記憶なくして、なんの愛着が湧こうか。

子供を愛せない親のもとで育つ、愛を知らぬこども。
玩具を愛でるように気の向いたときだけ振り向けられる関心。
殴られ、打ち据えられた土地や時間が、愛国心を生むだろうか。
無責任で幼稚な親に対する怒りが生まれるには、自分が愛されて然るべき存在だという
認識が育まれなければ。

それは君が代や日の丸を神聖視するような教育ではない。

しつけを学校に押し付けるような親では駄目なのだ。
子供に必要なのは大事にされた、愛されたという記憶なのだ。
長い子供時代に一回でもいい。
そのような記憶がひとつでもあれば、それだけを支えにでも人間は
生きていけるのではないだろうか。

[2006年6月11日 19時52分4秒]

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