記事タイトル:打たれ弱い 


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お名前: ななかん   
首相が批判に神経質すぎる、と云って元首相が持論の鈍感力を
しきりにすすめておられる。
確かに近頃あまりに過敏でヒステリックな反応を示す、虚弱児のような
人が多いような気はします。花粉症はじめアレルギーというのは
本人の気合いの有無に関わらず発症するものですから、脆弱だからという
だけで片付けられない、というのもまた事実。
(アレルギーなんぞ無視すれば治る、とか言い切る人も居ますが)

しかしながら人の思いに鈍感な人は、また感情移入も少ないはず。
自分がこの人の立場だったら…などと間違っても考えない。
ゆえに割り切れる。
情緒豊かで感情移入が激しく、なんにでも揺さぶられてしまう、
そんな人が生きにくい世の中なのだとしたら、そのほうがむしろ情けない。

経済において競争原理が有効だからといって、すべからくその原理でうまく
いくわけでもなかろうに。
弱肉強食が世の理とまことしやかに嘯く自称勝ち組のみなさん。
その理だとあなた個人はこの非情な世界に打ち克てませんよ。
社会集団あっての栄達であることをお忘れなく。
村の外では、サーベルタイガーの牙から自分の内蔵を守ることなど、
非力で足の遅い人間には至難の業なのですから。

[2007年6月28日 8時4分39秒]

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