記事タイトル:鉄鼠の檻 


下欄へ  
お名前: ななかん   
松尾山中に平安前期の未知の寺跡 立命大生が発見
3月1日9時19分配信 京都新聞

 京都市西京区の松尾山山中に、文献に記されていない平安時代前期
(10世紀初頭)の未知の寺跡があることが、28日までに立命館大の
学生でつくる考古学研究会の調査で分かった。仏堂や僧坊などが立ち並ぶ
大規模な山林寺院だった可能性があるという。
 ■大規模造成、内裏と同型瓦も 
 寺跡は松尾大社から600メートルほど北西の標高約170メートルの
山中にある。昨年秋、研究会が桂川右岸の松尾山古墳群の分布・測量調査を
行った際、平たん部分に瓦などの遺物が大量に転がっているのを発見した。
その後、現地を視察した京都市文化財保護課が寺跡であることを確認した。
約3万平方メートルの敷地に、建物を建てるために人工的に造成したと
みられるひな壇状の平たん地が9カ所あった。礎石の可能性のある直径
1メートル程度の石も見つかった。
瓦の一つは、平安宮内裏跡で見つかった瓦と同じ型で作られ、
西賀茂・河上瓦窯の銘が入っていた。水の祭りに使われた可能性のある
瓶子(へいし)、緑釉陶器も出土した。いずれも10世紀初頭のものだった。
ごく短期間存続した寺とみられるが、該当する寺は文献史料には
見当たらない。
 会長の原田昌浩さん(21)=文学部2年=は「すごいものを見つけて
感動した。瓦があった時には鳥肌が立った」と喜びを話す。
 顧問の高正龍教授(考古学)は「平安宮と同じ瓦があることから
国や有力貴族が関係する可能性が高い。また神仏習合が盛んになる
時期でもあり、松尾大社の神宮寺の可能性もある」と話している。
 ■山林寺院 都囲み存在
 山林寺院に詳しい京都市の梶川敏夫文化財保護課長(考古学)の話
 寺があったのは間違いない。学生さんがよく見つけてくれた。
ただ建物基壇の跡がなく、寺の規模など不明な点が多い。
平安京の東や北では山林寺院が多く見つかっているが、
西が空白になっていた。都を取り囲むように山林寺院が
建てられていたことを示す発見だ。

この後、知られてなかった膨大な文献を納めた書庫が見つかるですね?
京極堂の出番でつよッ。

[2009/03/01(Sun) 22:09]

記事一覧に戻る