記事タイトル:「電脳コイル」を観了する。 


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お名前: ななかん
「電脳コイル」DVD1巻
「電脳コイル」DVD1巻

NHKオリジナルのSFアニメ。
監督は磯光雄さん、新世紀エヴァンゲリオンでウィルス型の使徒を描いた「使徒、侵入」の
脚本をやった人なんですよー。そのアイディア、ネルフのスパコン・マギとの電子的攻防戦、
手に汗握るアクション編でわくわくさせてくれた、この人の監督作品なら観ねばなるまい。

と意を決して視聴していたのですが、乗れませんでした。
ネットのうわさ話、都市伝説とリアルを覆う情報ネットワークの関連とか、
面白要素は満載なんですが、まとめきれてなかったような。
少なくともわたしには散漫な印象しか残りませんでした。

ただ、DVDで初期の放送分を見返すと、気付いてなかった伏線が随所に引いてある。
例えば例のマンホールが実は金沢市にある、とか冒頭から出とるやないかい!
まったく気付きませんでした。
だから二見目にはまた違った印象になるかも知れません。

第一もはやエンディングは涙なくして見れません。
デンスケが実はあんな過酷な使命を帯びとったなどと、あの間抜けな風貌から誰が思うでしょうか。
この、してやられた感は良質のエンターティメントのそれなんだけどなー。

普通はなんか足らなくて損をするものなんだけど、これはむやみに多すぎる気がする。
ハラケンとタケル、オバちゃんと猫目はまとめてしまってもよかったんじゃないかな。

でなかったら、メガマスとコイルスの対立を表現するような人物を出すとか。
子供の目線で完結させたいなら会社の事情とかは説明しなくてもいい、てか要らない。
でもそれだと単なる胡乱な話で終わってしまう。
どうもこの辺の線引きだな。

多分監督はネット上に構築された量子的自我でも、在りたいと思うに違いない、
それは触れないし、物理的には存在しないけど、感じられる以上居る、と描きたかったのかな。

メガネをとりあげられたダイチが投げ技は腰だ!とか開眼するのはゼーガペインっぽくて
いいんだけどなー。

[2007年12月3日 20時57分42秒]

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