記事タイトル:「スタードライバー 輝きのタクト」を観了する。 


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お名前: ななかん
うむ、面白かった。
最終回はいささか駆け足であらすじを追ってるかの印象があった。
もう一本かけてエピローグなども見てみたかったけど、あの勢いは
削がれるかも知らんなー。

制作はBONES。
監督は五十嵐卓哉、構成に榎戸洋司という布陣。
五十嵐監督と云うと「おジャ魔女どれみ 」のシリーズや
「ソウルイーター」の監督が記憶に新しい。
榎戸さんは「少女革命ウテナ」の印象が強いけど結構幅広く仕事をしておられる。

今やなかなか観られぬオリジナルロボットもの。
ロボットは非常に大きく、20メートルくらいはありそうだが、
デザインは人形振りが強く、あまり巨大感は感じさせない。

舞台は南の孤島、南十字島(この島の名前がなんかノスタルジック)
で、他の場所は存在をほのめかす程度で場面がほとんど移動しない。
なんとなく演劇を思わせるし、主人公タクトは演劇部に所属する。
ドラマに鳥瞰的視点が出て来ないので、余計にそう感じさせる。
多分狙いなのだと思われる。

タクトは海を泳いでこの島にやってくる。
島には因習に強く縛られた男女が居り、この二人との出会いに因って
おそらく因習を打ち破るのがドラマの主眼なのだろうと思わせて事実、
その通りに南十字島に括られた因縁が解消する。

だからその因縁がなんなのか、何を持って打ち破るのかは実際の所
大した問題ではない。三人が三人の重力を持って互いに引っ張り合いさえすれば
物語は生まれるのである。そこが最後まで揺らがなかった。
構成の勝利と云えよう。

細かい事を云えば、劇中頻りに強調されていたフェーズ、その最終段階では
ロボット、サイバディとドライバー、人間とが合体する、と云う部分が
最終回ではすっかりうっちゃかされたのは残念だけど。

主人公機タウバーンと合体したタクト対、王のサイバディ・ザネクと同化した
シンドウ・スガタとの渾身の戦いが見てみたかった。
しかも二人は同じ女を愛する親友同士なのだ。
ここで燃えずしてなんのロボットアニメか。

嗚呼、ロボットのガチンコ対決モノがもっと見たいものだ…。
そういやスーパーロボット大戦とかやってるな、見てないけど。

[2011年4月7日 8時2分]

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