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「それでも町は廻っている」1巻 |
ヤングキングコミックス
著者:石黒正数
出版:少年画報社
初版:2006年3月1日
読了:2006年1月30日
価格:560円(税込)
石黒正数さんの漫画。ヤングキングで連載しているらしい。
最初、絵のうまさが却ってハナにつくが徐々にそれもいい具合に
こなれてきて、理不尽と無秩序が妙なバランスでまとまっている。
笑える。
でもあとがきに書かれている商店街の有り様、という方面では
もうすでにスリップしているというか、そもそもあなたの漫画は
そっち方面ではないでしょう、と云う気もする。
以前に読んだ中村真理子さんの「ギャルボーイ!」と云う漫画では
主人公が酒屋の娘で気の強いオトコ女。エリートサラリーマンで
二枚目の旦那との結婚するまでの紆余曲折、結婚生活の右往左往を
笑いありペーソスありで描いた力作なのですが、その通底にあるのが
地元商店街の衰退で、平均年齢のあがっていく商店会のなかで若手と
なる主人公の苦悩と現実がよく描き込まれていました。
なんかやっぱりこういう生活に根ざした現実的な視点は、女性の方が
一枚も二枚も上のような。
しかしこの木星の「大地」って…。
洒落なのかしらん。
[2006年1月30日 22時36分12秒]