記事タイトル:「るくるく」第六巻・「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」第十三巻を購入する。 


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お名前: ななかん

調子良く連載。とはいへガンダム・エースもアフタヌーンも購読している訳でなく。
そういえばイブニングに清原なつのさんが連載しているとかどっかの広告に載ってた気が。
「るくるく」1巻
「るくるく」1巻

あさりさんの厭味な処世観があいかわらずいい味を煮染めている。「ただいま寄生虫」とか
だと、まだそれでも趣向を凝らしてたような気もするが、この人はヤル気なさげなところが
売りと云えば売りだから、これでもいいのか。「蒸気娘」の続きが読みたい。

「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」13巻
「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」13巻

ブリティッシュ作戦とルウム戦役編。
いいねぇ。トミノ翁の人物観察より安彦老の描写のほうが解りやすいよね。あえて良いと云うまい。
ハッテの首都バンチを南米に落下させる際、ゼータなどでは描写のあった、G3による安楽死。
そのまま落っことした方が怖くないかえ。
泣かせのエピソードかーッ!と心得つつも日本への留学を語る若い二人が毒ガスでその短い人生を
散らされるのは泣けた。水島ー!にっぽんへ帰ろう!
戦争を早期に終結させるため、と自分をごまかしていたドズルがそれをはっきりとラルに指摘されて
煩悶しているのがいい。
キシリアのデギン観はまるで昭和天皇をあてこすっているかのようだ。
キシリアやドズル、ガルマにはその背景が念入りに描写されているのに、戦争遂行者たるギレンの
人間的部分が出てこないのは、なにか仕掛けがあるのだろうか。
鏡の前で演説の練習をしているギレン、というのも間抜けでよいと思うが。
先に死んだサスロの事をどう思っていたのだろう。
テキサスコロニーを暴徒が蹂躙した時、ためらう事無く銃を取ったアルテイシアが気の毒だ。
斧をふりかざして襲って来る男たちに議論を問うても仕様がないわね。
生き残りたいなら、己の手を血まみれにしないと。
やっぱりガンダムの戦争観は太平洋戦争なのだね。
この辺の下りは盧溝橋事件の頃の日本人租界みたいじゃないか。
やっぱりイイよ。男どもに雄の臭いがするよ。このひとの作品は。

[2006年7月22日 23時17分21秒]

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