記事タイトル:「遺跡の人」を読了する。 |
「遺跡の人」 わたべ淳さんの単行本、久々に読んだなー。
[2007年12月20日 19時45分25秒]
双葉社刊、漫画大衆とかで連載してたらしい。
近頃消息を聞かないから、レモンエンジェル御殿で印税生活なんかのー、
もう漫画なんかあほらしくて描いてられんのかー、とか思ってたら。
身につまされる話で泣けた、けど漫画家ですらない俺からしたら…。
YJ出身の漫画家はなんか上から目線を感じて嫌いな人が多く、この人も
例外ではなかったのだけど、「でも俺は漫画家なんだよ」って述懐には
シンパシーを強く感じた。
何処へ行っても何をしてても、きっとみんな泥まみれ、なんだな。
きっとわたべさんにもその辺の答えはないんだろう。
実際わたべさんや吾妻さんは、その泥まみれの状態から復帰が叶った訳だけど
そのまま筆を折ってしまった人も無数に居るわけで。
描きたくとも紙がない、ペンもない、その日の食料を確保することが一日の
仕事になるような、そんな生活が。
そうなったとしても漫画の神は捨ててあったチラシの、空いた所に醤油で描いたりするんだろうな。