記事タイトル:「ヒトラー〜最期の12日間〜」を鑑賞する。 |
面白かった。
秘書の目線にこだわって、彼女の知らない部分は出てこないところなど
なかなかリアリティを感じさせる。丁寧な描写と、節度。
残虐なシーンを静かに流すのも、品位を感じる。
ヒトラーのコンプレックス。ゲッペルスの心酔。ヒムラーの自負など、
気持ち悪いほど普通で、なおの事、空恐ろしい。
同じ様に空々しく、華々しい空論を掲げていた大日本帝国ではあるが、
やっぱり第三帝国とはかなり事情が違ったのだな、と思える。
関東軍が主役で満州が舞台の映画、漫画でもよいができないものだろうか。
主人公、辻政信。何もかも間違っているのに、信念を曲げぬ男。
[2006年2月20日 23時32分1秒]
そう云えば、ベルリンがソ連軍に蹂躙されると判った日に
ヒトラーの自殺に伴い、元帥や将軍クラスの指導者が
司令部のなかで自殺するシーンを、なんの違和感もなく
受け止めていましたが、なんで自殺なのでしょうか?
生きて虜囚の辱めを受けず?
自分はさんざんひどい事して来たから、自分もされると思って?
非道を成している、という自覚があったのでしょうか。
ドイツを思う気持ちがあるのなら、恥を忍んでも戦後のドイツを
踏みにじられないように、赤軍の矢面に立つべきだったのでは。
他人事ならなんとでも云えますね。
[2006年4月3日 18時22分55秒]