記事タイトル:単に熱量の問題と? 


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お名前: ななかん   
女性兵士の身体特性に新たな見解――米調査

 女性兵士はこれまで長い間、過酷な訓練や戦闘に対処できるだけの身体能力が備わっていないという見方を
されてきた。ところが、10年に及ぶ研究の結果、それほど女性はか弱くはないことが分かったという。

 軍の研究者が行なった最近の調査により、女性の身体に関する前提の多くが「驚くほど間違っている」こと
が明らかになった。女性は男性と同等に――あるいは場合によっては男性以上に――厳しい訓練や減圧症に対
処できるというのだ。

 『女性の健康ジャーナル』(Journal of Women's Health)誌に掲載されたこの研究調査は、女性が男性よりも
――概しての話だが――小柄で非力という事実を覆すものではない。とはいえ、調査結果は「(実際に研究も行
なわれずに作られた)脚色や誇張に反して、人間の生理能力はより一貫している」ことを示唆していると、
『 https://www.usariem.army.mil/ 米陸軍環境医学研究所』(USARIEM)の所長で
https://www.liebertonline.com/doi/pdf/10.1089/jwh.2005.14.764
この報告書(PDFファイル)の著者の1人でもあるカール・フリードル大佐は指摘した。

 1994年に米連邦議会は、4000万ドルを費やして軍の女性に関する生物医学的研究を行なうことを命じて
おり、それを機に実施された130件余りの調査結果について、フリードル大佐が考察を行なった。

 最も驚くべき発見の1つは「大量の運動は女性の生殖システムに害を及ぼしかねないという古くからの見方
と相反する結果が出たことだ」とフリードル大佐は述べた。あるいは大量の運動が骨を損傷する可能性がある
とする、同じく長年考えられてきた認識とも逆の結果が示されたという。

 多くの女性アスリートは、激しい練習をした時に生理が止まる経験をする。フリードル大佐によると、その
原因を、生理には一定レベルの体脂肪が必要なためと考える研究者もいれば、単に走るという行為が卵巣を傷
つけるためとみる人もいるという。

 今回、研究者たちはそれらとは異なる結果を発見した。女性は男性と同様に、食事から摂取したエネルギー
量よりも多くのエネルギーを消費すると、生殖能力を失うというのだ。「しかし、作業や運動に見合うだけの
エネルギーを摂取すれば、全く問題は起こらない」とフリードル大佐は述べている。

 つまりフリードル大佐によると、軍隊でいえば、ある種の負担の大きな訓練をする場合に、女性がそれを回
避する必要はないという。

 女性の骨は男性のそれよりも弱いために傷つきやすいとされる点についてはどうだろうか。実際、年を
とった女性はとりわけ、骨がスカスカになる骨粗しょう症や骨折の危険が高まる。

 『 https://www.oregonimaging.com/Doctors/Xray/xdexa.htm 二重エネルギーX線吸収測定(DEXA)法』
という技術により、骨に含まれるミネラルをより正確に測定できるようになっている。この技術を使って調べ
ると、女性の骨は体格に比例して小さいため、男性の骨と同じ負荷には耐えられないものの、十分な強度を
持っているという。

 「相対的な負荷という点で考えると、女性の骨は男性のものよりも強いかもしれない」と
ジョンズ・ホプキンズ大学のトーマス・ベック準教授(放射線学)は述べる。ベック準教授の研究は
『女性の健康ジャーナル』に掲載された今回の論文の中で引用されている。

 「絶対的な強度では劣るが、相対的な負荷で見ると、女性の骨は男性の骨よりも強いかもしれない。女性は
男性とほぼ同様の方法で負荷に適応していくが、エストロゲンの関係でむしろ少し有利でさえあるかもしれな
い」とベック準教授。

 すなわち、女性は厳しい訓練に耐えられるわけだ。ただし、男性とは別に訓練をしたほうが骨折の件数が少
ないというデータがあると、ベック準教授は指摘した。

 今回の報告は女性兵士の訓練を支持する一方、女性飛行士についても肯定的な評価を示している。女性は
適切な装備を着用した場合、男性と同等の加速度(G)に耐え得るばかりか、減圧症への抵抗力がわずかながら
男性よりも優れている可能性があるというのだ。

 かつて軍では、戦闘機で過重力に遭遇した場合、女性は男性と同等には操縦ができないという見方が一部に
あったと、テキサスA&M大学キングスビル校のクリストファー・ヘロン博士(健康・運動学)は語る。同博士は
ブルックス空軍基地の『空軍研究所』に所属していた際に加速度の研究を行なった。かつて懸念されたのは、
女性には、様々な筋肉群を引き締めて速い呼吸を要する「アンチG・ストレイニング・マヌーバー」と呼ばれ
るテクニックを行なうだけの耐久力がないという点だった。

 「基本的にこのテクニックは、血液――高い加速度のために四肢に押し流されてしまっている――を心臓と
脳に戻し、操縦士が気絶するのを防ぐためのものだ」とヘロン博士は説明した。

 操縦士がこのテクニックをマスターしていない場合、高い加速度に遭遇する飛行では重大な危機にさらされ
ることになるとヘロン博士は話す。そして、この点については、女性は従来から男性よりも多くの問題を抱え
ていた。

 ヘロン博士らは、新たに設計したアンチGスーツを女性に装着してもらい、効果を確かめた。このスーツは
実際に効果を発揮し、装着した女性は男性と同等の対応をして研究者を驚かせた。

 つまり、女性兵士は男性兵士と本質的には同等なのだろうか? 米陸軍で骨の健康状態の研究に携わる
レイチェル・エバンズ中佐は、それでも男性のほうが身体が本質的に持つ力で勝っていると指摘する。

 「もちろん軍には、女性が活躍できる場所がある。しかし、女性と男性は区別してとらえたほうがいいだ
ろう」とエバンズ中佐は話した。

[日本語版:山本陽一/多々良和臣]日本語版関連記事]

(WIRED) - 1月17日18時2分更新

まぁ、そうなんじゃないかと思っていたことが補完されたのはよろこばしい。
これでなおさらオスの役割は、只々消耗することにあるということがハッキリ
してきたわけで。
何の為の人生かなどと悩む必要も無くなるわね。
男はすりつぶされる為に存在するのだとしたら。
そんな一面的なものでもないだろうけれどね。

[2006年1月18日 9時23分19秒]

お名前: ななかん   
そんなこともさることながら、この調査、
議会はなにが目的で命じたのだろう?
レイドビキや共産党軍はその建軍の当初から、女性ばかりの
軍を保持しておりましたが、まさかいまさら。

女性だけの海兵隊とか。
女性だけのデルタフォース。

相手にしたくネー。
歴史的には女性軍は陵辱の的になるのが、通例みたいやけどなー。

[2006年1月18日 23時6分58秒]

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