記事タイトル:五千年紀の逢瀬 


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お名前: ななかん   
「永遠の抱擁」、5000年前の男女か



 イタリア北部のマントバ近郊で、 5000─6000年前に埋葬された
とみられる抱き合った男女の遺骨が見つかった。
発掘調査チームの責任者、エレナ・メノッティ氏は、
「これまで新石器時代に2人一緒に埋葬された例はもちろん、
こんな風に抱き合った形で発見されたことはなく、驚くべきケースだ」と語った。
 同氏によると、埋葬されていた2人は男女にほぼ間違いなく、
彼らの歯がほとんど原型のまま磨耗もしていないことから、
未確認ではあるが若くして死亡したとみられるとの見解を示した。
 同氏はまた、ロイターに対し
遺骨を発見した時、われわれ全員がとても興奮しました。
私はこの仕事を25年間続けており、ポンペイをはじめ
あらゆる有名な遺跡の発掘に携わりましたが、
これほど感動したことはなかった
」と述べ、今回の発見が
これまでの発掘をしのぐほどの特別な ケースだと説明した。
 発掘調査チームでは、今後発掘された遺骨の死亡時の年齢や
埋葬された時期の特定を進めることにしている。

=イタリア発掘調査 2月7日14時37分配信 ロイター

いったいどのような状況だったのだろう。
この二人を泣きながら埋めた人がいるのだろうか。
それとも最後の時を抱き合って迎えたのだろうか。
単なるカルシウムと硅素の集合体なのに、
このあふれる気持ちはなんなのだろう。

[2007年2月12日 9時56分46秒]

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