記事タイトル:京大の敷地は魔窟 


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お名前: ななかん   
それでも地球は変形する 100年うもれた観測計発見
2009年10月13日6時37分

 地球は、月と太陽の引力でゴムまりのように伸び縮みする変形を繰り返している。
この変形を100年前に日本で初めて観測したドイツ製の傾斜計が、京都大の敷地の
がらくたの下から見つかった。由来を調査した国際高等研究所(京都府木津川市)の
竹本修三フェローは「戦争中につぶされ金属資源にされたと思っていた。歴史的な
装置が見つかってうれしい」と喜んでいる。
 京都大防災研究所のジェームズ・モリ教授らがこの夏、上賀茂地学観測所(京都市北区)の
がらくたの山の中から見つけた。直径50センチほどの釜のような円筒の中に、地面の傾きに
よってわずかに動く棒やその動きをとらえるための装置が入っていた。細かい部品は見つかっていない。
 竹本フェローによると、この傾斜計は19世紀に作られたドイツ製。日本の地震学の基礎を
築いた大森房吉(おおもり・ふさきち)(1868〜1923)と物理学者で大阪帝国大(現・大阪大)
初代総長の長岡半太郎(ながおか・はんたろう)(1865〜1950)が、ドイツに留学中だった
1890年代に発注した。さらに1909年、京都帝国大学理工科大(現・京都大)に助教授として
赴任する地球物理学者の志田順(しだ・とし)(1876〜1936)に譲ったとみられる。
 志田は同年、この傾斜計を使い、地球が上下だけでなく水平方向にも変形していることを
突き止め計算した。地表の水平方向の変動量は「志田数」と呼ばれ、地球科学の最も基本的な
知識になった。現在も宇宙からの電波を受けて2地点の距離を測る技術や人工衛星の軌道計算
などにも使われている。
 傾斜計の発見は22日、京都市で開かれる日本地震学会で報告される。(瀬川茂子)

また京大の敷地から発見ですよ。ちょっと考古学的見地から専門家の調査を入れるべきではッ!

[2009/10/13(Tue) 10:50]

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