記事タイトル:「冬の蕾」を読了する。 


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お名前: ななかん   
「冬の蕾」
「冬の蕾」

やはりというか。
一般の卸しには流通しない本でしたが、大阪の専門書を
扱う書店で通販していたのを購入。
漫画としては途中で破綻してしまっているが、憲法論議の
新たな側面を思い知らされた観。
そうか、問題は第九条に限ったことではなかったのか、知らなかった。

思うに、改憲論を唱えるひとは今の世の腐敗、堕落ぶりはすべからく
日本国憲法に責任があって、これを帝国憲法に近いものに直せば、
一挙に物事が解決する、と考えているのではなかろうか。

もしそうなら、なんともあきれ果てた人たちだ。
先日もチョンコロ百人斬りは汚名だ、訂正してあやまれ!とか訴訟を
起こした遺族(本人はすでに物故者)が敗訴して怒ったりしていたが、
英霊に詫びないかんのはむしろ反省を知らないあなた方でしょう、と。

高度経済成長の時はイケイケドンドンで成金親父丸出しだった連中が、
晩年になって自分の過去を虚飾するみっともなさ。
負けたくせに。
断じて決すれば鬼神すらこれを避くんじゃなかったのかよ。
盗人猛々しいとはお前らのことだー、とか靖国神社で叫んでみるか。
いや、多くの帝国軍人は立派なひとだった、とわたしも思いたいですよ。
でも立派な人はだいたい先に死んでしまうのでね。
この原則は21世紀でも、そうは変わらないのではないでしょうか。

[2005年8月27日 23時52分17秒]

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