記事タイトル:「輝くもの天より墜ち」を読了する。 |
ジェイムズ・ティプトリー・Jrの長編小説。辺境シリーズの二作目らしい。
「輝くもの天より墜ち」
希望と絶望の物語。
面白かった。
前半のパーティーシーンから、後半の怒濤の展開に移る場面、あわれな最後の生き残りの
エイリアンとただ単に略奪だけを旨とするヒューマンの外道と、問題の危険性が二重三重に
絡まり合っていく所は例によってもう少し洗練が欲しいけれど。
老いたコーの平安に満ちた述懐は、ラーマシリーズのニコルとかぶる。
長生きだったサムが子供や孫にフロドとの日々を語って聞かせるようなものだ。
話し好きのおじいちゃんの冒険潭にこどもはわくわくすることだろう。
宇宙ハリウッドのポルノスターが、はじめて人の役に立つストリップをしたような
気がする、との台詞には泣けた。
やっぱりスターフリートの艦橋にはクリンゴン人がおらなあかんのよ。
[2007年9月1日 23時33分19秒]