訃報:ショーン・コネリーさん死去 初代ジェームズ・ボンド役

 人気スパイアクション映画「007」シリーズの初代ジェームズ・ボンド役を演じた英俳優ショーン・コネリーさんが亡くなった。90歳だった。英BBCが31日、家族の話として伝えた。 1930年、英北部スコッ…

情報源: ショーン・コネリーさん死去 初代ジェームズ・ボンド役:朝日新聞デジタル

父が007映画が好きで、TVでかかると必ず見てた。お気に入りは「ロシアより愛をこめて」。ちょうどリバイバルで「007は二度死ぬ」が劇場でやるというので、ウキウキと連れてってくれた。日本が舞台の破天荒な活劇映画だった。英国人にしてはラテン系のチャーミングな目元で、それは歳を重ねても変わらなかった。出てくるだけで絵になるいい役者さんだった。

「映像研には手を出すな!」を鑑賞する。

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「映像研には手を出すな!」
「映像研には手を出すな!」
配給:東宝
制作:ROBOT
原作:大童澄瞳
脚本:高野水登/英勉
監督:英勉
2020年9月25日封切り

「映像研には手を出すな!」映画版を観て来た。スタッフとキャストは4月頃に毎日放送で流していたTV版と同じらしい。TV版は観ていない。が、面白かった。TV版はアニメ版よろしく三人が合流するところから始まるらしく、クラブ設立のために「そのマチェットを握れ!」を制作公開するまでを全六話で描く。映画版はその辺をダイジェストでまとめ、生徒会と映像研の確執をうまく説明している。編集の勝利!そして映画は無軌道なクラブ活動に業を煮やした生徒会による統廃合作戦から始まる。ロボ研と結託しこの危機を乗り切るのだ!芝浜高校のバカげたロケーションはさすがにアニメ版ほどではないが、校内を川や水路が流れ、いい感じにぶっ飛んでる。三人のキャストは乃木坂46の綺麗どころが務めるが…これが上手い!浅草氏や金森氏はCGのクリーチャーでないと、と思っていたがなんのなんの。生徒会書記のソワンデや会計の王も画面映えしていい感じ、浅草氏の繰り出す「最強の世界」を実写CGで実現してるのも心意気が嬉しい。実に楽しかった。


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「ミッドウェイ」エメリッヒ版を鑑賞する。

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「MIDWAY」
「ミッドウェイ」
配給:東宝/キノフィルムズ
制作:ローランド・エメリッヒ・フィルム
脚本:ウェス・トゥーク
監督:ローランド・エメリッヒ
2020年9月11日封切り

作ってること自体を知らなかったが、映画メジャーじゃなくて独立系の映画なのね。エメリッヒならではの資金力というか…よく作れたな。このキノフィルムズと言う配給は木下グループの映画部門で、けっこう色んな映画に出資してる。どういう繋がりなんだか。76年の「ミッドウェイ」も封切りで観てる。あっちはメジャーで大物俳優のオールスターキャストだけど、大味で締まりのない映画だった。その点このエメリッヒ版は一味違うね。冒頭はいきなり日本の公園から話が始まる。レイトンと言うアメリカの情報将校が離任に際して山本海軍大将から帝国への理解を求められる。おおう、人物が描かれている。だがその四年後、日米は開戦。傲岸不遜だが腕はいいパイロット、ディック・ベストが本作の主役らしい。この小憎たらしい顔に見覚えがあるなと思ったら「アリータ・バトル・エンジェル」でザパンを演ってた人だ。同期で親友のロイを帝国の真珠湾攻撃で奪われてしまう。このアタックオブパールハーバー!さすがエメリッヒ。情け容赦のない艦爆で次々沈むアメリカ艦隊の地獄絵図。これは日本人でも帝国を恨むわ。この映画ではあくまで海軍視点なので描かれなかったけど、この日マレー沖でも海戦を開いてて帝国軍破竹の大進撃開始、フィリピンからマッカーサーを追い落とし、アイシャルリターンを宣言されちゃうのね。ディックの載る空母エンタープライズはたまたま偵察行動に出てて難を逃れるが、アメリカは艦隊勢力のほとんどを行動不能にされ、追撃もかわされる。もはや帝国とアメリカの艦隊兵力差は三倍以上、この危機に登用されたのは変わり者を自認するニミッツ少将。ここで頼りとするのがあのレイトンだ。前任のキンメル将軍が索敵情報を軽視したのを反省し、連合艦隊司令長官山本と面識のあるレイトンに帝国の次の手を予測せいと下命する。ドウーリトル航空爆撃や珊瑚海海戦で日米は一進一退。諜報戦で勝利しつつあるレイトンは帝国の次の狙いをミッドウェイ環礁であると推測する。ニミッツは虎の子の空母全艦を投入し、連合艦隊の待ち伏せを図る!USA!USA!…76年スマイト版「ミッドウェイ」では確か連合艦隊温存を優先して転進命令を出すのは南雲中将でこれを判断ミスとする描き方だったと思ったけれど、エメリッヒ版では史実通りに山本が追撃をあきらめる。その代わりそれ以外すべての判断で南雲中将はミスを犯す。教科書通りの采配ならスマートにこなすが臨機応変に欠けると評される所以である。命知らずのディックも腕を買われて隊を任されると、自分の判断ミスで若いパイロットが死んでしまうのを目の当たりにし、考えを改めていく。逆にディックを「騎兵隊」と馬鹿にしていた慎重派の上官マクラスキーが根拠の薄い賭けで連合艦隊主力を発見し、猛攻の末空母加賀の甲板を直撃、誘爆を引き起こして轟沈させた。アメリカ側は空母三隻とミッドウェイ島航空戦力を投入し、陸上航空隊と艦載機の半分、空母ヨークタウンを失ったが、連合艦隊は空母四隻と艦載機のほとんどを失った。その後も誤情報が錯綜し、ミッドウェイ島の攻略は不能と判断され、帝国は戦機を失する。
海軍きっての切れ者、山口少将が果敢に反撃するも武運つたなく、消火できなくなった蒼龍と共に自沈するのは涙無くして見れなかった。ディックが戦死したかもしれないと言われて、ひとりトイレで嗚咽する奥さん、エンパイアステートビルを造り交通事故で死んだ叔父を誇りとする甲板作業員が救出された日本艦で将校を挑発し、殺される時の毅然とした態度。真珠湾の艦隊司令部では連合艦隊の転進を聞いて、勝った勝ったと大喜びだが、帰還したホーネットもエンタープライズも満身創痍だ。
戦争に勝者などいない、と取ってつけた様な字幕がつくが、あの爆炎と猛攻の後だと心に染みる。久々に戦争映画を観た様な気がした。


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「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を鑑賞する。


「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
配給:松竹
制作:京都アニメーション
原作:暁佳奈
脚本:吉田玲子
監督:石立太一
2020年9月18日封切り

鬼畜なファンにスタジオを焼かれ、多くのスタッフを喪った京都アニメーションの復帰作が公開された。
物語はTV版の後日譚だ。冒頭、祖母を失った孫と母の軋轢から話が始まるが…この亡くなったお婆さんというのが…。TV版でも屈指の名編、第10話「愛する人は ずっと見守っている」のアンその人だった。時代は進み電信電話が通信の主役となり、代書業のC.H郵便社も役目を終えて解散しているが、曽祖母クラーラからアンに送られたヴァイオレットの代書に感動したデイジーは、その痕跡を追い求める。そこで見えて来たヴァイオレット・エヴァーガーデンの後半生とは…。
上手い。この全てが終わったところから話を始める語り口。本当に映画っぽい。TV版でもそうだったけど、数ある京都アニメーションの作品の中でも、このヴァイオレット・エヴァーガーデンは描写が特にくどい。この映画でもそのクドさは健在。ただ大きなスクリーンで観るとそこにも味があって、特に雨とか風の描写が素晴らしい。海風など潮の匂いが漂って来そうだった。この風と雨と波の描写は大きな陰影を映画に与えている。再会の場面で日が沈んだり雨になったりするのは爽快感に欠けるが、意図的な短調なのだろう。なんとなくネオリアリズムな感じがした。この喪失感はスタッフの本音とも思える。良かった。


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「2分の1の魔法」を鑑賞する。

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「2分の1の魔法」
「2分の1の魔法」
配給:東宝/ウォルト・ディズニー・ジャパン
制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ
脚本:ダン・スキャンロン/ジェイソン・ヘドリー/キース・ブーニン
監督:ダン・スキャンロン
2020年8月21日封切り

コロナ騒動で公開が停止されていた本作が五ヶ月ぶりに封切られた。ピクサーとしては22作目、「トイストーリー4」に次ぐ新作だ。
正直ラセター無き後のピクサーにどれほどの実力が残っているかと訝っていたが、杞憂だったと見える。いい映画だった。
舞台はマッシュルームトンと言うアメリカによくある郊外型の都市。そこに住むのはファンタジーに登場するエルフや魔獣たちだった。剣と魔法に頼る世界に科学文明が押し寄せると、その便利さに己の実力や魔法を忘れていく。そんなアメリカナイズされた街に暮らすエルフの兄弟が主人公だ。優しく思慮深いが臆病で引っ込み思案な弟イアンは16歳の誕生日を迎える。だが人生をやりくりしていく自信に欠け、物心つく前に亡くなった父ウィルデンを敬慕している。陽気でお調子者だが短慮で他人と合わせることが出来ない無職の兄バーリーは、陰にこもりがちな弟を励まそうとあれこれ干渉するが基本的に出来のいいイアンにはありがた迷惑だった。女手ひとつで二人を育ててくれた母ローレルから実は父からのお祝いがあると聞かされ仰天する。それは大昔の魔法使いが術に使っていた魔法の杖だった。それを使えば一日だけ父を復活させられるというのだ。父の記憶を持つバーリーは必死に魔法を試すが成功せず、そもそも魔法を信じていないイアンが杖を振るうとそこには下半身だけの父が現出した!中途半端だったのだ。知識だけは豊富なバーリーと才能だけはあるらしいイアンは復活の魔法を完成させるべく旅に出ることを決意するのだった。
物質文明を享受する魔獣たちの零落っぷりがおかしい。走らなくなったケンタウロスとか飛べなくなったフェアリーとかが、二人の冒険に引っ張られて自分を取り戻す姿が泣ける。ことに教導役のマンティコア。
父と出会うための旅は兄弟のこれまでを振り返る旅でもあった。母親の存在感もいい。最後の試練がこれまでの努力を無にしようという時、イアンが示すたったひとつの冴えたやり方がいい。


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訃報:映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ氏死去 「アンタッチャブル」「ニュー・シネマ・パラダイス」など

 [映画.com ニュース]映画音楽の巨匠として知られるイタリアの作曲家、エンニオ・モリコーネ氏が死去したと7月6日(現地時間)、イタリアのメディアが報じた。転倒して大腿骨を骨折し、5日の深夜に入院

情報源: 映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ氏死去 「アンタッチャブル」「ニュー・シネマ・パラダイス」など(映画.com) – Yahoo!ニュース

もう遠に鬼籍に居られるものとばかり…ご冥福をお祈りします。😔

「映画この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」を購入する。

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「映画この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」
「映画この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」
Blu-layDisc
制作:J.C.STAFF
原作:暁なつめ/三嶋くろね
脚本:上江洲誠
監督:金崎貴臣
販売:2020年3月25日
購入:2020年4月25日
価格:5740円(税込)


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「ミッドサマー」を鑑賞する。

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「ミッドサマー」
「ミッドサマー」
配給:ファントム・フィルム
制作:A24 FILMS
脚本:アリ・アスター
監督:アリ・アスター
2020年2月21日封切り

全世界的に評判のホラー映画?「ミッドサマー」を観て来ました。
映画館は一人きりで貸切状態の中、観たこの映画はこんなご時世にはピッタリのクソ映画でした。多分、映画館で見るよりTVとかで深夜に見るのが正解じゃないかな。

ネタバレはないと思う。

とにかく出てくる人間がどいつもこいつもクソったれ野郎で、誰にも感情移入出来ないが、特に悪人と言う程でもなく、どこにでも居そうな弱い人たちだ。惨劇の舞台となるホルガの村でもそれは同様で、最初からハメるつもりで歓待しているのが嘘でなければ、やってることは無茶苦茶だが、誰一人悪意を持って動いていない。
「見ろ!人間はこんなに弱く、嘘つきで、簡単に死ぬンだぜ!」的なクソ映画が好きな人には何十年ぶりかで期待の新星登場だろう。
クソ映画に有りがちなシナリオのアラがいくつか見られる。最大のものは90年に一度という祝祭のスパンの長さだ。あの村にいる人は誰一人前回を知らないだろう。自分の好みとしてはもっと酒池肉林してドッカンバッタン殺戮して欲しいが、20分程追加されたディレクターズカット版ではその辺の期待には応えてくれてるのかも。なんにしても二度観たいとは思わないだろうとの監督の意見には賛成だ。クローネンバーグとかが好きな人にはいいかも知れない。


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「劇場版SHIROBAKO」を鑑賞する。

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「劇場版SHIROBAKO」
「劇場版SHIROBAKO」
配給:ショウゲート
制作:P.A.WORKS
原作:武蔵野アニメーション
脚本:横手美智子
監督:水島努
2020年2月29日封切り

ガールズ&パンツァーから五年ぶり、自身の監督作品としては六本目の劇場作品は劇場映画を作るムサニの奮闘物語だ。
これも焼き直しと云えば焼き直しだけど…。TVシリーズではしがない下請けプロだったムサニ(武蔵野アニメーション)が元請けとして信用と実力を勝ち取るまでの悪戦苦闘が描かれた。今回は不渡りをつかまされ、それまでの蓄積を一切失い、下請けに逆戻りした底辺からの復活劇。冒頭から失意の連続。活気を喪ったムサニの暗澹たる日々。かつての仲間は生活を守るために雲散し、なんとか会社の体裁は保っているが毎日が自転車操業。周囲からは「夢を仕事にできるなんてうらやましい」などと無責任に揶揄される。そんな折に再び元請けからの無理難題。おなじみの「万策尽きたーッ!」は出なかったけど、そこからの起死回生ッ!こんな状態からの逆転、綱渡り、チームの復活はTVシリーズそのままの醍醐味だ。
そういう意味で新味はない。宮森が制作を決意する際のミュージカルシーンや公開三週前で差し替えられる脱出劇など映画ならではの奥行きある描写は見応えあるが、まずは安定した作劇だろう。疲れてる時にはいいかも知れない。今は現に疲れてるから面白かった。話題の「ミッドサマー」とどっちにしようかと思ったが、この選択も正解だったのだろう。ありがとうございました。


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「アナと雪の女王2」を鑑賞する。

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「アナと雪の女王2」
「アナと雪の女王2」
配給:東宝/ウォルト・ディズニー・ジャパン
制作:ウォルト・ディズニー・アニメーション
原作:クリスチャン・アンデルセン「雪の女王」
脚本:ジェニファー・リー
監督:クリス・パック/ジェニファー・リー
2019年11月22日封切り

意外、と言ってはなんだけど、面白かった。
前作はヒトとはちょっと違う異能のエルサが、引きこもりの果てに魔物へと転落するのを妹アナの献身が救う社会復帰の物語だったけど、今作はその異能の因って来たる根本を探る自分探しの旅だ。
アレンデール王国の統治も早三年が過ぎ、政務も滞りなく行えるようになったエルサだが、その心には自分に呼びかけるものの声を聞いて昂ぶるものを感じていた。
ある時たまらず声に応えるとアレンデールの街を異変が襲う。フィヨルドの奥に、自分を呼ぶ者が居る…。国民を避難させて探検に出かけようとする姉を押し留められないと知ったアナは自分の同行を強要するのだった。
今回も歌といい、現れる精霊のイメージといい、素晴らしいイマジネーションで観客を北方の森林地帯へと誘ってくれる。自分らの亡き祖父ルナード国王とドルイドを思わせる北方の民ノーサルドラとの確執。森を覆う霧の壁。なんとなく「メリダとおそろしの森」を思わせるが脚本の完成度はこっちの方が上だ。
強いて言えば…コレはネタバレと言えるかも知れないが、状況が原作に近づいた気がして、いささかハッピーエンドぽくない感じがするかな。
いやでも素晴らしかった。


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