記事タイトル:おわりのあとさき 


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お名前: ななかん   
列車にはねられ老夫婦死亡 転倒の妻助けようと

 18日午前10時10分ごろ、秋田県仁賀保町平沢のJR羽越線
仁賀保駅北側にある踏切で、同町平沢町田、無職茂野久男さん(85)
が転倒した妻のキミヱさん(80)を助けようとして、土崎発酒田行き
上り貨物列車(10両編成)にはねられた。2人は頭を強く打つなどして
間もなく死亡した。

 象潟署によると、2人は買い物帰りで、踏切そばの自宅に先に帰った
久男さんが、キミヱさんが戻ってこないため引き返すと、踏切内で転倒して
いるキミヱさんを見つけた。久男さんがキミヱさんを抱きかかえて助けようと
しているうちに、警報機が鳴り遮断機が下りて、2人とも列車にはねられたらしい。

 列車の運転士は約50メートル手前で気付きブレーキをかけたが
間に合わなかったという。

(共同通信) - 8月18日17時23分更新

これはしあわせなおわりなのだろうか。
もし旦那が気付かずに家で待っていた場合、旦那と奥さんの立場が
入れ替わっていた場合、どちらかが相手を見捨てた場合。
迫ってくる貨車を目前にしてふたりは何を思ったでしょうかね。
80年、日中戦争がはじまったぐらいの頃ですよ。
いや違う、関東大震災の翌年ですな。
大人になった頃に対米宣戦、あたら青春の時期を戦争で押しつぶされ、
必死になって建て直した故国を馬鹿餓鬼が汚していく。

「ああ、神様は公平だな」と思えたでしょうか。
願わくは満ち足りた終わりであったらん事を、せめて。

[2004年8月19日 9時53分19秒]

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