記事タイトル:「時をかける少女」を鑑賞する。 |
「時をかける少女」BD 泣けると評判の映画、アニメ版「時かけ」を観てきました。
[2006年8月23日 0時20分52秒]
素晴らしい。
近来まれに見る、とまでは申しませんが、歴彦さん長年のプロデュース人生で、
初めて本物の映画を創ったのではないでしょうか。
この一作のおかげで映画史に名前を残せますよ!
よかったですね。
もう最初からクラシックの匂いが醸していました。
古き良き邦画の趣き、セル画のシャープな人物描写。
これから何度もリピートされるであろう風格。
読めててもドキドキする、クライマックスの盛り上がり。
例え血まみれになっても、腕をへし折ってでも、止めなければならない瞬間。
次に何が起こるか、解っていて手が出せない恐怖。
しかも全ての原因が自分の不始末の故とは。
大事なひとが目の前で失われる絶望感は、若くて感受性の強い観客には、トラウマとして
刻まれることだろう。
ああこの喪失感には覚えがある、と思っていたのですがエロゲーの「ドラゴンナイト4」。
最初のターンで目的の地へ到達した主人公カケルが知る、真実の戦い。
圧倒的な敵の策略の前に、無慈悲に奪われる幼なじみのナターシャ。
奈落に呑み込まれるナターシャの手をつかみそこなった瞬間、心底こんなゲームやるんじゃなかった、
と後悔しましたね。
あれと同じです。
でも多分、ここでトラウマっておけば現実に大事な人を失った時、多少は耐えられるんじゃないかな。
もう取り返しがつかない、と解った時点でヒロインの真琴が臆面もなく大泣きするシーンが
あるのですが、感情移入しまくってた観客はみんな泣いてました。
安っぽいセル画のキャラクターなのに。
生きて、走って、笑って、泣いた、真琴の情感を誰も疑っていないのです。
主演女優賞を差し上げても良いのではないでしょうか。
誠に持って傑作でした。
そうそう、アニメなのにこの映画はロングシーンがよく生きているのですよ。
「あの娘たちも野球に誘おう。」と真琴に云われて功介が唖然とするシーンで、
遠くでワタワタしている三人娘は、そこだけ切り取って額に入れたいくらい可愛い。
まさに青春映画の一ページ。
新たなマイルストーンですな。
[2006年8月23日 0時32分41秒]
おおっ!観ましたか。
私も全くもって同感で間違いなく近来稀に見る傑作ですね。
サントラもとても良いので愛聴しております。「未来の記憶」という曲が大好きです。
劇中で昼下がりの学校の風景が描かれるシーンで流れていたのですが、何だかとても懐かしい気分になる曲です。
「ゲド」「ブレイブ」に減滅した私はまだまだ、日本のアニメ界にもこんな「映画」が作れる人がいたのだという事がとても嬉しかったです。
ただ、上映館が少ないので人に勧めにくいのが辛いところです。
しかしこの波紋はきっと「アメリ」のように広がってゆくでしょう。
そうでないと、日本の映画興業界はダメです(笑)
[2006年8月28日 12時53分47秒]
下渡と無礼部は見てないので、なんとも云えませんが。
なんとはなしに下渡のほうはやっちゃった感が強まってきましたね。
どうも情報操作の節がある。
封切りの当日、ヤフーのトピックには「ゲドにブーイングの嵐」とかいうのが
確かにあったのですが、今検索すると削除されている。普通は封切りの初日は
大抵の記事はお手盛り記事ですけど、批判的に云われるだけでもマイナスなのに、
それをなかったこと扱いされては信用に関わりますよ。
かつてアニメの極北、スタジオのデストロイヤと忌み嫌われたミヤさんが、
いまや蛇波弐芽ー書んの権威ですか?ビッグブラザーですわね。
どうしたことでしょう。
鈴木プロデューサーは今まで確信的悪人だと思っていましたが、たんなる悪党に
成り下がってしまったのでしょうか。いささか「ゲド戦記」をなめていると
思われますな、ここいらの関係者は。
何十億もの金が動く訳ですから、少々の善人では耐えられない
のでしょう。文字通り自らの影に呑み込まれてしまうようです。
この人達は道路公団総裁を笑えませんよ。
ミヤさんも恥ずかしいと思うのならジブリを辞めるべきでしょう。
[2006年8月28日 13時32分24秒]