記事タイトル:「亡国のイージス」を鑑賞する。 


下欄へ  
お名前: ななかん
面白かった、かな?
アレ?なにがひっかかるのだろう、と思って「ローレライ」を見返す。
面白いよ。断然こっちのほうが。稚拙さ加減はともかく、ハッタリとなにより
映画に愛を感じる。「イージス」にも愛はあるのだが、量的に足らないのだ。
殊に後半のたたみかけは映画のソレではない。火曜サスペンスぢゃないんだから。

後はシナリオ的にあれはハッキリと核爆弾にしたほうが、良いと思うし
中井貴一は日本人のほうが亡国の亡国たる由縁が出来て良いのではなかろうか。
北朝鮮の軍事クーデターに日本が巻き込まれるのなら、もっと規模の大きな、
中国とアメリカを視野に入れた駆け引きにして、サスペンスを盛り上げる手も
あったろう。東京湾で話が閉塞するというのはいささか情けない。
原田芳雄が内閣総理大臣役というのが、彼の若い頃を知っているロートル
映画ファンには楽しい遊びだが、そういうヒネリやクスグリがもっとあっても、
とも思えた。
阪本順治さんは往年の日本映画になにか頼ろうとするところがあったのでは。
原作の福井晴敏さんは、これはもうなにをどうみてもガンダム第一世代なので、映画も
やはりそういうアプローチでないとつかみきれない部分が多いように思う。
もっとシーンをぶったぎって、カット数を増やし、情報量を増さないと。
でなければ、構成要素を整理して単純化し、その駆け引きに集中する。
船の中からカメラが出ない、とか。

うん、ちょっともったいなかった。

[2006年2月24日 10時23分51秒]

お名前: 万妖   
いや、かなり勿体無かった(笑)

福井春敏氏の原作は中々の出来栄え。ただ、「川の深さは」以降「戦国自衛隊1549」以外全て読みましたが、
全部同じ(苦笑){ターンAガンダム」も例外ではないですが、TVアニメに比べて数倍面白かった。
ただ、「アプローチ」はガンダムというより、ハリウッド映画かな。ダイハード以降の。だから形は悪い(笑)

ところで、最近観た「男たちの大和」が大和から帰った人、残された者を描き、「ローレライ」とテーマが
似てるのが気になりましたな・・・。

[2006年2月25日 12時29分37秒]

お名前: ななかん   
うわっ、びっくり。
珍しい。お客様だ。

ですか。
すべてに三島由紀夫の亡霊が。
じつはみんな同じ人で、名前を加藤保憲と云うのではないですか?

ハリウッド映画の区分けがBefore DIEHARD,After DIEHARDというのは
何が基準なのかよくわからないですが、文面からするとADは駄目ということかな。

大和に限らず、戦争を知らないたわけが生存者にインタビューする時、必ず聞かされる
「自分が生き残って良かったのか?」という疑問をそのまま形にすると、そうなって
しまうのではないでしょうか。「プライベート・ライアン」でも語らせてましたよね。

だから「夕凪の街 桜の国」で主人公の平野さんの、
「原爆を落とした人、わたしが死んでうれしい?」という問いかけが
ズシッとくるわけですよ。

それに比べて、
麻生外相が「創氏改名」は自由意志だったのだから文句を云われる筋合いはない、
とか発言なさったそうですけど、暴力の味を知っているいじめっ子が己の支配を
正当化しているようで、不快になります。

この手の人々には私で良かったのかなどという謙虚さは微塵も感じられません。
反日を唱えて、自国の利益に誘導しようとするどぐされどもと大同小異です。
迷いのない人をわたしは信じることが出来ません。

[2006年2月26日 23時51分56秒]

関連記事
「ローレライ」を鑑賞する。
「亡国のイージス」を鑑賞する。

映画記事一覧に戻る
記事一覧に戻る