記事タイトル:「マリア様がみてるーマーガレットにリボン」を読了する。 |
遊園地デート雪辱編の後は再び短編集に。もう次のイベントは卒業式だしね〜。
「マリア様がみてるーマーガレットにリボン」
面白かった。
前にも時空を超越した交感のシーンなど結構超自然的描写が普通に出てくる本作ですが、
決してそういうことがある、とか絶対にないとか、決めつけていないところは精神的に
余裕を感じる。
京極堂の言分ではないけれど、起こった事は起こるべくして起こっているのだから、それを
おかしいとか不自然だとか云う場合には何に対してそうなのかということを常に考えないと。
だからといって問題の解決に奇跡が連発しているようでは納得されないし、出来ないとは思うのですが。
今回の短編集では意外なことに全作書き下ろしとか。
以前話題にはあがってた、祐巳の傘が戻って来た経緯が秀逸。
わたし的には「お稲荷さんの傘」がツボにはまりました。
あと「ライバルがいいの」。
やっぱり人の魂が揺れ動く様は炎や夜空の星のように美しい。
そうであって欲しい。
[2008年4月9日 9時55分33秒]