SF短編集コンプリート・ワークス01「ミノタウロスの皿」を読了する。

SF短編集コンプリート・ワークス01「ミノタウロスの皿」
SF短編集コンプリート・ワークス01「ミノタウロスの皿」
ビッグコミックススペシャル
著者:藤子・F・不二雄
出版:小学館
初版:2023年4月12日
五刷:2023年10月20日
購入:2024年2月20日
価格:1111円(税込)


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SF短編集コンプリート・ワークス01「ミノタウロスの皿」を読了する。」への1件のフィードバック

  1. 読了日:2024年2月28日

    このシリーズはサンコミックス版は持ってるんだけど、全巻読んだ訳でもないので追うことにする。「ミノタウロスの皿」懐かしい。これは猿の惑星の換骨堕胎だろうか。イノックスの後進性を非難する主人公が自分の意識改革にはまったく無頓着なのがスタトレを思わせる。「カイケツ小池さん」読んだことない。「ウルトラスーパーデラックスマン」の原案だろうか。些細な不正も許せぬ正義漢が超能力を得て怪物に変わる話。こじんまりと終わる。「ドジ田ドジ郎の幸運」読んだことない。確率的にあり得ない不運に見舞われるサラリーマン氏の転機。これも発端だけで終わるな。小手調べだったのだろうか。「ボノムー底ぬけさん」読んだことない。逆に底抜けにお人好しな男の謎理論。星新一っぽい。後年の毒が出てきた。こうでないとな。「じじぬき」読んだことない。黒澤の「生きる」を思わせる。更に一回ひねってるのがミソ。「ヒョンヒョロ」読んだことない。調子に乗ってきた。多次元生命体らしい犯人との価値観の相違。もうひと押し欲しい。「自分会議」読んだことない。筒井康隆か!そして誰もいなくなった。「わが子・スーパーマン」読んだことない。スーパーマンネタ多いな。鋼の超人がいかに影響を与えたか知れる。「気楽に殺ろうよ」読んだことない。演劇ネタっぽい。価値観の違い、すれ違いを描く。「換身」読んだことない。ウェルズっぽい。年寄りのヤクザが若者と肉体を交換し、人生をやり直そうとする。それを追う被害者の若者。映画のシナリオみたいなダイナミックさ。オチも効いてる。「アチタが見える」読んだことない。未来予知の話、それは予知なのか誘導なのか。予知話で楽天的な終わりってあんまりないな。件の牛。

    この巻は未読の短編がほとんどだったが、やはり面白い。往年の漫画の良さを噛み締める。若い読者はどう思うだろう。自分が初めてSFの醍醐味を味わったのは図書館で読んだ「時間よとまれ」だったけど作者のH・G・ウェルズの没後からはおよそ半世紀経ってる。いい作品は時間を飛び越えるものだと信じているが。

    星★★★★

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