記事タイトル:小さすぎる旅4 


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お名前: ななかん   
所用あって、東京は九段まで出掛ける。
お昼は靖国神社の境内でうどんをすする。800円。
大村益次郎の魁偉な容貌も凛々しき銅像と、遠近感を狂わせる巨大な灯籠。
今にも朽ち折れそうな老体をしゃんと伸ばして、帝国軍の軍服の折り目も
あざやかなじいさんが、自分の身体より大きな日章旗を掲げて参道を行進していく。
気持ちはわかる。でも痛い。なんかいたい。

それに比べて、千鳥ケ淵戦没者墓苑のなんと控えめなこと。
どこにあるのか、と探したほど。
苑内におしつけがましさなど微塵もなく、自然と頭もさがっていく。

靖国神社の境内に明治維新から太平洋戦争までの戦争の経緯を紹介する
博物館が出来ている。その一階に沖縄から引き上げてきたという150ミリ
カノン砲が展示されていた。
おそらくもとは錆びたくず鉄同然だったのを可能な限り復元したのだろう。
保存状態はなかなか良いのだが、その鋳鉄の砲身に機銃でえぐられたらしい
痕が残っている。いや残したのか。
痛ましい。
なんでわざわざこんなものを沖縄くんだりからひっぱってくるのか。
見れば寄贈したのは当の砲を運用していた砲兵隊の生存者有志とある。
まったく痛ましい。

帰りに神田神保町を通る。
『R・O・D』でトトブックスの入り口になってた中野書店で、漫画の絶版本を
物色したあと、欧風カレーのボンデイでチーズカレーをいただく。
1350円。ただメチャうまかった。
高岡書店で漫画の新刊を物色。
話題の『デス・ノート』を読んでみる。
確かに面白い。でもジャンプやしなぁ、この二人の対決では終わらんのとちゃうか?
日本におって戦争なんぞ報道でしか知らん高校生が粛正とは笑わせる。
お話の次元は「学園を支配するのは誰か?」と大差ないかな?
でも面白い。面白いまま終わってほしい。
『エマ』第四巻を読む。
安心して読める、いい本である。
ヴィクトリア朝イギリスの雰囲気が実にいい。
押さえに押さえた感情が瞬間に爆発するさまが心地いい。
忠実な老メイドが、娘時分から仕えている女主人を
心配するくだりなど英国の小説のようだ。
うらまやしい。
手応えがあんのやろなぁ。
[2004年5月26日 21時31分32秒]

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