記事タイトル:「行殺!新撰組ふれっしゅ」をクリアする。 


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お名前: ななかん   
あなたを見かけた京の街〜。ねこまっぷたつ!
士道不覚悟につき、切腹!

おもろうて、やがて哀しき浮き世かな。罵倒。
世に名だたる新撰組の面々がみんな美少女だったらという、身も蓋もないゲームだったが、感動した。

京都で将軍のために働けば、士分に与れると夢を抱いて上京したのに、清川八郎の背信。
身の置き場も無く、なんとか会津藩預かりとなったが、実力で不逞勤王浪士を排除する
新撰組のやり方に京の人達は冷たくあたる。
(このあたりはシュミレーション風になっていて、働き次第では応援してもらえたりする。)
京都を火の海にして、天子を奪還しようとするテロを事前に察知した新撰組は、
京都所司代や黒谷の援軍も当てに出来ぬ状況のなか、御用改めを敢行する。
いわゆる池田屋事件である。
浪士の反抗を鎮圧して池田屋を撤収する際、土方は誇りをもって命令する。
『胸を張れ』と。
士道を全うする。そのためだけに生き急ぐ彼女らが、人生でもっとも輝いた瞬間だった。
ゲームの主な筋道はここまでで、エピローグ的にその後の新撰組が描かれるのだが…。
おバカな内容なのに情け容赦のない歴史的事実が見るもののこころをえぐる。

芹沢が殺されて、こんなに悔しい思いをしたのははじめてだ。(お米の国の人だから)
上野寛永寺でそれでも戦おうとする原田は実に綺麗だった。(スレンダーっていうのよ!)
(原田についてはちゃんとモンゴルに渡るエンディングもある。)
よく知られている人物を下敷きにしたおかげで、各キャラクターに深みがあった。
18禁なのがもったいない、がコンシューマにはもっていけない。
びみょーな立ち位置の良作である。

[2003年8月26日 23時42分52秒]

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