「おおかみこどもの雨と雪」と「メリダとおそろしの森」とを鑑賞する。

「おおかみこどもの雨と雪」
なぜ映画監督になると、みんなこう云う傾向に流れるのだろうか…。
絵作りがリアルになり、幻想は鳴りを潜める。
ジュブナイル…ではないわな。
主人公は一橋大学に通っている「花」なんだけども、
ナレーションはその娘である「雪」が追想で語っている。
となれば「花」にはなにか変事が予想されるのだが…。
表現や演出は素晴らしいのだけど、それが物語の
ベクトルには繋がって来なかった、様に思える。

なんで狼が嫌われるかって、そりゃ牧畜の敵だからで、
君が羊を連れて歩いていたら、好きとか云えんだろう。

まぁでも悪い映画ではなかった。
自分なら雪が新しい人生を始めるところまで描くと思うが。

「メリダとおそろしの森」
格段の出来!
ピクサー初のジュブナイル、女性主人公!
それで全体のトーンがあんなにダークだったのか…。
今までの子供向け?映画にない禍々しさ。
しかもケルティックですよ!
個性あふれるキャラクター、その重層的な配置。
母と娘のすれ違いを見事に映像化する手腕。
アメリカ的価値観に落ち着いてしまう展開は
いささか鼻白むけれど、スタッフロールの最後に
付けるオチまで安心のピクサー印。
今映画の勉強したい奴はジブリよりピクサーに
行くべきだなぁ。
赤ん坊の様にスッポンポンですよッ!


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愚か者のエンドロール。

わたしの父は昭和ヒトケタで、わたしが食べ物の愚痴でも垂れようものなら、
食えるだけ有り難いと思え、と常々叱られとりました。

ご飯に梅干しひとつでも「お、ご馳走♥」とよだれを垂らす様な人でした。

しかるに今の65〜70ぐらいのご老人達はとにかく文句が多い。
味が薄い、量が足らん、見栄えがせん、飽きた。
高度経済成長を支えて来られた人々です。
壊すのも自由だと思われているのでしょうか。

数だけは多いからまた困る。
自民党や民主党を腐らせているのはこういう人達なんだなぁと
納得する次第です。