「バビロンまでは何光年?」
ヤングチャンピオン烈コミックス
著者:道満晴明
出版:秋田書店
初版:2019年10月1日
購入:2019年9月22日
価格:680円(税込)
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「バビロンまでは何光年?」
ヤングチャンピオン烈コミックス
著者:道満晴明
出版:秋田書店
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「どるから」4巻
BAMBOO COMICS
著者:ハナムラ/原作:石井和義
出版:竹書房
初版:2019年10月3日
購入:2019年9月21日
価格:778円(税込)
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「十二人の死にたい子どもたち」2巻
アフタヌーンKC
著者:熊倉隆敏/原作:冲方丁
出版:講談社
初版:2018年5月7日
二版:2018年12月20日
購入:2019年9月19日
価格:691円(税込)
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「ONCE UPON A TIME IN…HOLLYWOOD」
配給:東宝/SONY/コロンビア・ピクチャーズ
制作:HEYDAY FILMS
原作:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
監督:クエンティン・タランティーノ
2019年8月30日封切り
これはそういう映画だったのか…。
ワンスアポンアタイムは英語圏の説話の語り出しで、「スターウォーズ」のアロングタイムアゴウと同様の意味を持つ。日本語で言えば昔々あるところにとなる。舞台は60年代末のカリフォルニア、ほぼ半世紀前の昔語りだ。TVで人気が出て、映画俳優に進出しようとして目が出ず、忘れかけられている俳優リック・ダルトンとその相棒でスタント・ダブルのクリフ・ブース。落日の日々を焦燥の中で過ごす二人の横に現れるロマン・ポランスキーとシャロン・テート夫妻。カウントダウンの様に示される月日と日時。
シャロン・テート事件だ。
マンソン・ファミリーによる無差別殺人。
散漫に見えるのはタランティーノ脚本では普通のことだけど、この映画ではさらにとっちらかってる。これがシャロン・テート事件に繋がると分かるのは冒頭かなり過ぎてからだ。落ちぶれてるとは言えセレブな生活を送るリックと駐車場のキャンピングカーで暮らすクリフの貧富の差。同じ様に底辺生活なのに楽しそうにゴミ箱をあさるヒッピーたち。ラジオからはベトナムに侵攻した米軍の戦果が華々しく語られ、ハリウッドは夜ともなればケバケバしいネオンで彩られる。
正直退屈だった。タランティーノはCGを好まないらしく、60年代のハリウッドはわざわざ往来をそれ風に作り変えてロケをしたらしいけれど、美術は「ウォルト・ディズニーの約束」に遠く及ばない。人々の風貌も「アメリカン・グラフィティ」のソレを越えられない。ビジョンが足らない。こちらもその頃のハリウッドを知ってる訳ではないので、そこに住んでたタランティーノのビジョンの方が正しいのかもしれないが。
オッと思えたのはやはり脚本からで、クリフの生活描写だ。家は買えないが犬を飼っているクリフは底辺生活者だが、それを卑下していない。それどころか落ち目のリックを日々励まし、支えている。高慢ちきに描かれた売り出し中のブルース・リーにからまれた時も互角かそれ以上に渡り合う。タフガイだ。ハードボイルドだ。暴力を振るうことを躊躇わないが、頼りにもしない。
なんとなく気脈を通じたヒッピーのプシーキャットに連れられ、若かりし頃撮影でよく通ったスパーン牧場を訪れると、そこはヒッピーの根城に変わっていた。そいつらがいわゆるマンソン・ファミリーだった。牧場主のスパーン老人の安否を訝るクリフ。この不穏さ。よくここであの家に押し入るわな。ベトコンの潜む農家に押し入るのとは訳が違う。今はM-16もパイナップルも手元にはない。
この時のイザコザが後の事件に繋がるが、映画は驚くべき展開で終わる。「イングロリアスバスターズ」を観たひとにはまたか、だろうけれど。
コレ、ハッピーエンドなのかな。なんか怖い。一般受けはしそうにない。
「トモちゃんは女の子!」8巻
星海社COMICS
著者:柳田史太
出版:星海社
初版:2019年9月10日
購入:2019年9月11日
価格:734円(税込)
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「僕の心のヤバイやつ」2巻
少年チャンピオン・コミックス
著者:桜井のりお
出版:秋田書店
初版:2019年9月15日
購入:2019年9月7日
価格:490円(税込)
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「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」
配給:松竹/KADOKAWA/映画このすば製作委員会
制作:J.C.STAFF
原作:暁なつめ/三嶋くろね
脚本:上江洲誠
監督:金崎貴臣
2019年8月30日封切り
映画の日である。映画ファンとしてはタランティーノ監督の新作を是非にも観ないといけないところだが、疲れているので「このすば!」を観てきた。この選択は間違ってないと思う。
TV版では何度も建前や綺麗事をかなぐり捨てた本気の殴り合いの中で、ほのかな友情を育ててきた本作。劇場版でも然りであった。
冒頭、いきなりクエストに失敗し、借金の重さと悪罵に耐えながら責任を擦り付け合うカズマさんチーム。そこへめぐみんの自称宿命のライバルゆんゆんが訪れてカズマに子作りをせがむ。上々のアホな滑り出しだ。聞けばめぐみんとゆんゆんの生まれ故郷、紅魔の里が魔王軍の襲来を受けていると言う。族長でもある父、ひろぽんの身を案じて故郷へ帰るゆんゆん。強い魔力を有する紅魔族が魔王軍ごときに遅れを取るわけがないと、強がるめぐみんを煽り立てその後を追うカズマさんチーム。そこで見たのは平原を埋め尽くす女オークの群だった…。
このネーミングからクエストの中身まで真面目に働いているのが馬鹿らしくなる脱力ぶりだが、この話の魅力はそんな世界でも市井の人々が事細やかに暮らしている姿だ。今回は紅魔の里で暮らしていためぐみんの前半生が描かれる。貧しいながらも二人の娘を愛を持って育ててきたひょいざぶろーとゆいゆい夫婦、カズマが自分らより数段上の金持ちと知るとめぐみんを生贄に差し出そうとする。それにまんまと乗っかるカズマ。美しい二段オチだ。そして魔王軍幹部のシルビアが魔力で勝る紅魔の里を襲う理由とは…。
以下にネタバレあり。
紅魔族が無力化された後に立ち向かえるのはゆんゆんとめぐみんだけになった。カズマの作戦に乗って対シルビア戦に臨もうとする時、その分の悪さにおびえるめぐみんをゆんゆんが励ます。「そんな無茶な作戦を立てられるのも、カズマさんがめぐみんの爆裂魔法を信じているからですよ。なのにめぐみんは自分の魔法を信じられないの?」爆裂魔法を極めるためにステータスを全フリしてきためぐみんだ。ここで奮い立たねば女がすたる!
…だが自分が満遍なく上級魔法を使える上位のウィザードなら、カズマを危険な目に合わさずに済んだという負い目から、ランクアップを申請するめぐみん。若い頃のロマンを捨てて大人になろうとするめぐみんにカズマが取った行動とは。…泣けた。面白かったです。ありがとうございました。